住田町と県大船渡土木センター住田整備事務所が主催する初の「昭和橋シンポジウム」は30日夜、町役場町民ホールで行われた。古き良きたたずまいが残る商店街と役場周辺をつなぐ昭和橋は、住民生活を支え続け、世田米のシンボル的な存在でもあるが、治水安全度70分の1(70年に一度発生する規模の大雨、洪水に対する安全)確保に向けた架け替えを控える。シンポジウムでは景観工学の観点による昭和橋の魅力や、2~3月に実施した住民アンケート結果などが示され、住民らは今後の新橋設計のあり方を探った。 初のシンポジウム開催 昭和橋は世田米商店街と役場などがある川向地区を結び、昭和8年に架橋。橋の長さは73㍍。交通可能な道幅は3・2㍍で、一般車両同士のすれ違いができない狭さとなっている。 周囲の蔵並みとともに「古き良さ」「古里らしさ」を感じさせる景観も形成。町中心部に立地し、登下校の児童生徒など一定の歩行利用や車両通行が