久慈市小久慈町の約9千万年前の白亜紀後期の地層から、肉食恐竜の歯の化石が県内で初めて見つかった。全長2、3メートルの小型の獣脚類とみられ、鳥類に近いデイノニコサウルス類の可能性がある。調査に携わる早稲田大の平山廉教授(59)=古生物学=は「生物の多様性が明らかになった」と今後に期待を込める。 化石は二つに割れた状態で見つかり、長さ20ミリ、幅5ミリ、厚さ最大3ミリ。平山教授は、薄くてナイフ状に曲がった形状から肉食恐竜と特定した。 一般的な肉食恐竜の歯に見られるのこぎり状のギザギザがないのが特徴で、同様の小型歯化石の発見は国内では福井県に次ぐ2例目。北米でも見つかっているが研究は進んでいない。 化石は同市小久慈町の久慈琥珀(こはく)博物館で15日~5月31日に公開する。 【写真(右)=肉食恐竜の獣脚類のイメージ画(久慈琥珀博物館提供)】 【写真(左)=見つかった肉食恐竜の歯の化石(目盛りは1
建設が中止された住田町の津付ダムの「記憶碑」完成除幕式は24日、同町世田米の落合大橋たもとの現地で行われた。約40年にわたり地権者を翻弄(ほんろう)した事業が区切りを迎え、元地権者らはこの地に集落があったことが伝え続けられるよう願った。 元地権者や多田欣一町長ら約15人が国道397号沿いの建立地に集まった。碑を建てた県の菊地一彦沿岸広域振興局副局長が「気仙川流域の洪水対策のため、協力いただいた方々に心より感謝する。今後はダムに代わる治水対策に全力で取り組む」とあいさつした。 ダム建設予定地だった場所から幅約2・5メートル、高さ約1メートルの大きな石を運び、「記憶」と刻んだ黒御影石をはめ込んだ。碑の周囲には建設中止に至った経緯などの説明板のほか、ベンチや6台分の駐車場も整備した。 津付ダムは1977年、県がダムの予備調査に着手。津付地区住民が反対したが、89年に建設を受け入れ、水没区域の9世
住田町は町の奨学金貸し付け事業の償還について町内に居住するなどの条件付きで最大、半額免除する方針を決めた。町議会3月定例会に町奨学資金貸与条例改正案を提案する。 2016年度に償還が始まる貸与者からが対象で、就労が必須条件。償還計画期間の10年のうち、最初の5年間、町内に住み半額分を返済すると、残り5年間で町内に居住している期間分免除される。4年制大学に通学した場合、246万円が貸与されているが、10年間町内に居住すれば123万円の納付が免除となる。 町によると、16年度に償還が始まる制度が利用可能な対象者は2人だという。松田英明教育次長は「町に戻ってくる判断材料の一つになるように期待している」と話した。
住田町の袰下(ほろし)山(標高587メートル)開発を進めている太平洋セメント(東京都港区、福田修二社長)は24日、大船渡市日頃市町の龍振鉱業(橋本晃一社長)敷地内の石橋山神社で鉱山開発工事の保安祈願祭を行い、無事故での工事完了を祈った。 多田欣一住田町長や工事関係者約50人が神事を行った。太平洋セメント大船渡工場の日高幸史郎工場長は「被災地の復興にも使われる資材を安定的に供給していく。地域に配慮しながら安全に工事を進めてほしい」と願った。 太平洋セメントは現在、同市日頃市町と同町世田米で採掘を実施。石灰石などの資源確保のため、同山の開発を計画した。2020年9月まで関連工事を進め、同年の採掘開始を目指す。 【写真=工事の安全を祈願する参加者】
奥州市衣川区の橋で真ちゅう製の擬宝珠(ぎぼし)や青銅製の橋名板が盗まれた事件で、一関、遠野、平泉、住田各市町の橋やトンネル21カ所でも、橋名板や施工履歴を記したトンネル歴板など78個が盗まれていたことが8日、県や両町への取材で新たに分かった。奥州市分と合わせると被害は130個に上り、広域にまたがる大規模な盗難事件に発展した。県警は窃盗容疑で捜査を進めている。 県は被害状況を調べており、12、13日ごろまでにまとめる方針。8日に新たに分かった県管理施設(国道、県道)の盗難被害は、橋名板が52個、トンネル歴板が12個。 県大船渡土木センター管内では、住田町の国道107号の荷沢2号橋など5カ所の橋名板計18個と、国道397号の小股トンネルなど4カ所で歴板8個が被害に遭った。同センターの遠藤拓央(たくひさ)道路整備課長は「今後も盗難が増える可能性がある。パトロールを強化し盗難対策を講じていく」と気
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く