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ブックマーク / leonocusto.blog66.fc2.com (3)

  • ひとでなしの猫 ペソアの手紙 2

    前回、ペソアとその恋人オフェリアとの文通に、ペソアの別人格アルヴァロ・デ・カンポスが割って入る、ということを書いたので、その実例を見ておきたいと思います。 いったん交際が途絶えて、ほぼ十年のブランクののち、再び手紙のやりとりをするようになった時期のものです。例によってポルトガル語は読めないので英訳からの重訳・意訳です。 「1929年9月25日 親愛なるオフェリア・ケイロス嬢。 わが親愛なる無二の友、フェルナンド・ペソアなる惨めにして哀れむべき人物から、貴女に以下のことを伝えるよう頼まれました。というのも、あの人物は目下精神状態最悪にして、干しえんどう豆(従順と修練の注目すべきお手)に対してさえ、何一つ伝えることができないありさまなのであります。 すなわち、 ここに貴女が: (1)体重を減らすこと (2)少で済ませること (3)眠らないこと (4)発熱すること (5)前述の人物のことを思

    ひとでなしの猫 ペソアの手紙 2
    ilya
    ilya 2015/06/21
  • ひとでなしの猫 ペソアの手紙 1

    「あらゆるラブレターは滑稽だ。 滑稽でなければ、それはラブレターではない。 」 フェルナンド・ペソア (澤田直訳編 『不穏の書、断章』 思潮社、2000年) これはペソア晩年の詩の冒頭部分です。『不穏の書、断章』には冒頭だけ掲載されています。 正確にはペソアの詩ではなくて、ペソアの「異名者 heteronym」(別人格)であるアルヴァロ・デ・カンポスの詩です。 とりあえず詩の全文を見てみたいと思います。 ポルトガル語は読めないので、Richard Zenith の英訳からの重訳です。 タブッキのイタリア語訳を参考にしました。 作られたのは1935年10月21日、「アルヴァロ・デ・カンポス」の最後の詩です。 すべてのラブレターは 滑稽だ。 滑稽でなければ ラブレターではない。 私もまた、ラブレターを書いたことがある ご多分にもれず、免れがたく 滑稽なのを。 ラブレターは、愛によって書かれるな

    ひとでなしの猫 ペソアの手紙 1
    ilya
    ilya 2015/06/21
  • ひ-2-改 デメトリオ・ストラトスを聴こう。

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