リスクマネジメントをもっと多くの人に身近に感じてもらえないものか。ITproでリスクマネジメントにかかわる「IFRS(旧 内部統制.jp)」「ITガバナンス/ERM」を担当する筆者は常々、こう考えている。 リスクという言葉自体は「リスクを冒す」「リスクが大きすぎる」など一般に使われている。いまサッカーの祭典「FIFA ワールドカップ 2010」が話題を集めているが、ここでもリスクという言葉が盛んに出てくる。 リスク(risk)とは、大まかには「ある目標を遂行する上で障害になる事象が生じる可能性」を指す。可能性の話なので、その事象は起こるかもしれないし、起こらないかもしれない。ただ、起こってしまうと、あらかじめ描いていた計画や目標の遂行を遅らせたり、場合によっては計画の変更を迫られたり、計画を中止せざるを得なくなったりする。 ビジネスの世界でもサッカーの試合でも同じだが、組織活動の責任を担う