トップページ→研究分野と周辺→ニューラルネットワーク→ カオス的性質の特徴として、決定的な法則に従う(サイコロを振るような偶然性が無い)が、長期予測が困難(事実上不可能)で、特に初期値によって先々の結果が大幅に変わる(初期値鋭敏性)、等が挙げられる。 ロジスティック写像がよく例として説明に使われる。数値の変化は簡単な式で与えられ、決定的である。しかし、パラメータによっては、一見ランダムに見える複雑な変化を示す。 松本、合原らは、ヤリイカの巨大軸索に対する実験(1980年代)で、このカオス的性質が、実際の神経細胞(ニューロン)内にも存在する事を明らかにした。 他細胞からの入力の総和とシグモイド関数に基づく、単純なニューラルネットワークの基本構造だけでは、この性質は出て来ない。 もっと生物の細胞に近い、複数の条件をニューロンモデルに組み入れたところ、カオス的な振る舞いを示すようになった。これを