独りぼっちでいることが耐えられない、という人がいます。 買い物に行くのも、食事をするのも、必ず誰かを誘って行きます。 休みの日に家で独りで過ごすなどということは考えられず、手当たり次第に友人たちに連絡をし、誰もつかまらないと、まるで自分だけが世の中から取り残されてしまったような不安と焦りにさいなまれます。 他人との一体感をもつことでしか、自分の存在意義を確認できないのです。 人当たりはよく、社交的に見えるのですが、他人と対立することを避け、心には鬱憤がたまっています。 他人に文句が言いたくても言えず、笑顔をつくってしまう。頼まれれば、嫌なことでも断れない。他人の感情を素早く読み取り、自分を押し殺して相手に合わせてしまう。 心がすり切れるほど他人に気を遣ってでも、独りぼっちになることを避けようとしているのです。 それだけに、自分を尊重してくれない人がいれば、はげしい怒りを感じます