刻々と変化するビジネス環境やユーザー要求に柔軟に対応するシステム開発手法としての「アジャイル」、中でも「スクラム」が、多くの注目を集めています。一方、「ビジネス」と「システム」との関係が不可分なものとなっている現在、システム開発の領域だけでなく、事業に関わる組織全体を「アジャイル化」することの重要性も増しています。今回、ヤフーにおいてクレジットカード事業に関わるシステムの刷新と継続的な「カイゼン」に取り組んでいる中村亮介氏と、それぞれに「アジャイル開発」の普及を目指した活動に携わり、『カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで』(翔泳社刊)の著者でもある、ギルドワークスの市谷聡啓氏、ヴァル研究所の新井剛氏に「開発チームの枠を超え、組織全体をアジャイル化する」手法としての「スクラム」の可能性について語っていただきました。 独りぼっちで始めた「カイゼン」を組織