田部友佳さん(仮名)の娘・美雪ちゃん(1歳・仮名)は水頭症で手足のむくみと麻痺、歩行が不十分で生まれて来た。妊婦健診ではまったく異常がなかったが、妊娠9か月で胎児の脳室が通常の2倍に拡大し、友佳さんの血液検査でトキソプラズマの感染が発覚した。 「いったいなぜと思いました。原因は妊娠4か月のときに焼肉でユッケやレバ刺しを食べ、2週間後にリンパ節が腫れた事でした。あの生肉さえ食べなかったら」と友佳さんは悔やみ、生肉に潜むトキソプラズマの警告をブログで訴えている。 母親から血液通して感染 2児の母親、松岡康子記者(生活情報部)は、「あまり知られていませんが、妊娠中にレアステーキ、生ハムなどの生肉を食べると、胎児の脳などに異常が出る危険があります。原因は生肉内にいる『トキソプラズマ』という寄生虫です」と報告した。 トキソプラズマは数ミクロンの原生生物で人体の脳や筋肉に入り込むが、健康体の大人はほと