3次元データを基にプラスチック樹脂などを使って立体物を作る「3次元(3D)プリンター」が、文化財教育や盗難対策などとして活用されている。実物そっくりのレプリカが安価に作製できるため、和歌山市の県立博物館は“触れられる文化財”として展示。山間部などの寺院では、本尊の実物の代わりに3Dプリンターで作った仏像のレプリカを安置するケースもある。同館では「最先端技術で文化財への理解と保全に結びつけば」と期待している。 ◆盲学校への教育が発端 県立博物館が3Dプリンターに着目したきっかけは、地元の盲学校への郷土教育だった。4年ほど前、言葉での説明では展示資料を深く理解してもらうことは難しいと感じ、県立和歌山工業高校(和歌山市)と連携して取り組み始めた。 同校が新たに導入した3Dプリンターを使って、館蔵品である祭礼用の仮面をレーザー計測でスキャンし、細かい部分は同校の生徒らがソフトを用いて修正を加え立
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