日本と世界の国々がリンクした上で歴史をやり直している世界で、終末から世界を救うため、そして一人の少女を助けるためにみんなが頑張る話。 相変わらず、凄い。下巻は700P以上あったのだけれど一日で読めてしまった。描写の迫力、台詞回しの上手さなどは前作『終わりのクロニクル』をしっかり踏まえたうえで洗練され、飽きさせない展開とスピード感は本の厚さを感じさせない。今回もやはり圧倒されてしまった。 『都市シリーズ』『終わりのクロニクル』ときて、三シリーズ目の今作だが、シリーズを重ねるごとに、物語のスケールが大きくなって来ているのかなぁと読んでいて思った。『都市シリーズ』ではあくまでその都市という小さな世界における状況に対し、個人、特に主人公がどう動くか、ということに対して焦点が当てられていた。それが、『終わりのクロニクル』では話のスケールが小さな世界が集まった大きな世界における状況となったが、それでも