若手建築家のアイデアを借りて図書館や美術館などの公共施設を改修し、集客力の高い施設に生まれ変わらせる事業を、総務省と地方自治体が2015年度から始める。 政府が進める地域再生の一環で、総務省が15年度予算の概算要求に関連予算を盛り込む。 総務省が、地方自治体が改修したい公共施設の写真や情報をデータベース化してインターネットで公開。全国の建築家やデザイナーに改修案を書き込んでもらう。 自治体は気に入った案を選び、最終的に総務省が有識者会議を開いて8~10施設を決定する。総務省は、建築家などへの設計料やデザイン料などを含む改修費として1件あたり2000万~3000万円程度を自治体に補助する。 想定されるのは、美術館に小物などを扱うセレクトショップを設けたり、図書館にカフェを併設したりする改修だ。集客力を増すことで、施設維持費の捻出を図る。