東日本大震災など自然災害について学べる児童書を集めた特集コーナーが、相模原市立相模大野図書館(同市南区)に設けられている。担当者は「被災地とどう向き合い、今後の災害にいかに備えるか。子どもたちに考えてもらう入り口になれば」と期待している。20日まで。 4階入り口付近に設けた特集コーナーでは、震災や津波、噴火などの自然災害について知れる児童書や絵本の約40冊を展示。通常通り借りることもできる。 震災関連は、「被災者の中には今も深い悲しみや悩みを抱えたままの人がいることに、思いを巡らせてほしい」と選書を熟考。家族や親友を失った被災地の子どもがつづった作文集や、原発事故で福島から県外避難を余儀なくされた少年の心の葛藤を描いた絵本などを用意した。 震災を「過ぎた出来事」にせず、神奈川でも起こるという当事者意識を育む狙いで、防災訓練の意義や災害時の避難方法などがイラスト付きで優しく学べる児童書