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ブックマーク / negadaikon.hatenadiary.org (25)

  • 日本史研究とWebサービス - みちくさのみち(旧)

    ええと・・・。 あからさまに「らしくない」、そんな大仰な題をつけたので慌てて弁解しておきたいのだが、今回の題は、私が日頃使っているWebサービスを、もう少し効率的に動かしたいというモチベーションによるもので、要は、手元のカードを切ってみて、「ああこりゃ駄目だわ」とか、「こうしたらいいんじゃないか」とか色々ご意見をいただけるような話題を書いてみたいと思っている。 図書館に身を置いていると、色々便利そうなWebサービスの情報が耳に入ってくるものの、一般に紹介される事例は理系ベースのものが多い印象をうける。そこで、具体的には、自分が日史の研究論文を書いたり資料を集めたりする過程で、使えそうなものをまとめたいなあと考えたことによる。 Webサービスは、一般に「インターネットの標準技術を応用し、他のウェブサイトのソフトウエアシステムを呼び出して利用する仕組み。また、その仕組みによって提供されるサー

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  • ICT時代の日本史文献管理考 - みちくさのみち(旧)

    ちょっとした危機感 現在刊行中の『岩波講座日歴史』は、一応毎回購入して一冊一冊読みながらノートをつけているのだが、つい先日、近現代のとくに新しい時代に入ってきた巻を読んでいたところ、結構強いショックを受けた。ちょっと専門の時代や主題がずれたところになると、依拠している新しい説のフォローが全くできていないことに気がついたのだ。あわてて脚注を見ると2000年代後半から2010年代に出た新しい文献が並んでいるが、目を通していないものが多い。これではいけない、という危機感が募った。 近現代3 (岩波講座 日歴史 第17巻) 作者: 大津透,桜井英治,藤井讓治,吉田裕,李成市出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/12/19メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る そこで今回も、もう少し進んだ解決策をお持ちの方にご教示いただきたく、恥を忍んで自分のやり方を提示してみること

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  • 敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)

    ――和田敦彦『読書歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書歴史を問う視点 和田敦彦著『読書歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2014/07/28メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見る 刊行前から楽しみにしていたで、出たらぜひとも感想をまとめておきたいと思っていた。発売後すぐに読んだのに、身辺が少し慌ただしかったためにブログの更新自体が停滞してしまったが、以下、書を通じて考えさせられたことについてまとめていきたい。 書の目次については、すでに版元が詳細なものを公開しているが、以下に掲げる全10章からなる。 第1章 読書を調べる 第2章 表現の中の読者 第3章 読書の場所の歴史学 第4章 書物と読者をつなぐもの 第5章 書物が読者に届くま

    敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)
    ivory_rene
    ivory_rene 2014/09/28
    「こういっては僭越極まりないが、私自身は近年研究が増えている図書館史でも、日本国内ではまだまだ読者≒図書館利用者への視点は弱いと感じている」
  • 「最近の図書館システムの基礎知識」を読んで考えたこと - みちくさのみち(旧)

    最近の図書館システムの基礎知識 『専門図書館』264号(2014年3月)に掲載された林豊氏の「最近の図書館システムの基礎知識―リンクリゾルバ、ディスカバリーサービス、文献管理ツール」という記事を読んだ。 『専門図書館』の図書館システム特集に解説記事を書きました - ささくれ 最近、図書館情報学に関する情報収集のお仕事にほんの少しだけ関わり始めたこともあって、ふだんあまり意識的には読まないシステム系の論文も、勉強しないままではいけないなと思っていた矢先。このテーマで、しかも林さんの執筆とあればこれはと思い、さっそく読んでみた。 『専門図書館』は色々な特集をしているが、今回は「図書館システム2014」と題する特集で、林さんの記事の後には、各社の製品紹介が続々と続く。ちょうど巻頭論文+総説のような感じになっていて、もうなんというか大御所のようであると思ったりした。さすがすぎる。 同記事で紹介され

    「最近の図書館システムの基礎知識」を読んで考えたこと - みちくさのみち(旧)
    ivory_rene
    ivory_rene 2014/04/11
    元を書いた方も記事を書いた方も真摯だなあ、と思った。/不可能は(私ぜんぜん研究していないけどでも)そですね。
  • 楊暁捷・小松和彦・荒木浩編『デジタル人文学のすすめ』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    「デジタル人文学」という領域 このたび、勉誠出版から刊行されている『デジタル人文学のすすめ』というをいただいた。 デジタル人文学のすすめ 作者: 楊暁捷,小松和彦,荒木浩出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2013/08/01メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る 帯にはこうある。「人文学の未来を考える デジタル技術と人文学との出会いは、いったい何をもたらしたのか――われわれはいま何を考え、どのように行動すべきなのか――」 とっても壮大で、いい。 書では、デジタル技術と人文学を融合させた「デジタル人文学」(Digital Humanities)について「現在の立ち位置を確認し、さらなる発展のための思考の拠り所を提供すること」(16頁)を課題にしているという。 デジタル人文学自体が耳慣れない言葉かもしれないが、カレント・アウェアネスなどではすでに「デジ

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  • 人文系必読書をめぐる議論について - みちくさのみち(旧)

    先日、友人と以下のようなやりとりがあった。 専攻の異なる人文系出身者が議論するときに、「必読」とされているようなについて、これから参入する学生さんがどうやってそれを探すかという話だ。 そこで、主要な文献を探すにあたって 例えば大学図書館の所蔵数はキーになりうるんじゃないか という意見があって、なかなか面白い発想と思ったのだけれど、同時に何か自分のなかに引っかかるものがあって、そういうはかえってよくないんじゃないかと反対をしてしまった。 そのときは何がひっかかったのか上手く言えなくて、そうしてまた今でも上手く言えないのだけれど、それでも言いっ放しよりはマシだろうと思うままに書くと、要は、「「必読」はこのようにして見つけられる」という手法が、「したがって読まなくて良いをふるい落として無駄な時間が省ける」という認識に(短絡的に)転化される可能性の大きさにたじろいだのだ。 今は図書館で働いてい

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  • 辞書事典にしたしむの話2――佐滝剛弘『国史大辞典を予約した人々』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    記事は出たばかりののネタばれを含みますので、ご注意ください) 国史大辞典 何とも変わったが出た。書は、『国史大辞典』を予約した人々はだれか、ということをひたすら紹介し続けるというである。 国史大辞典を予約した人々: 百年の星霜を経たをめぐる物語 作者: 佐滝剛弘出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/30メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 目次はこちら(出版者HP)から。実業家や文学者に華族、理系の人々、官公庁に学校の先生、さらに書店や図書館もあるから、図書館史の一資料ともいえそうだ。 『国史大辞典』という、日史のことを調べるのにまずこれを引くという辞典の存在について、大学で日史を専攻した人のなかには知らない人は恐らく存在しないし、また図書館で人文系のレファレンスをやったことがある人も最初に覚えるレベルで有名なだろうと思う。今はジャパ

    辞書事典にしたしむの話2――佐滝剛弘『国史大辞典を予約した人々』読書メモ - みちくさのみち(旧)
  • 辞書事典にしたしむの話 - みちくさのみち(旧)

    図書館におけるレファレンスってのは、何なんだろうとこの頃考えている。私がレファレンスの担当になって、ひと月ほど経った。 『夜明けの図書館』の葵ひなこさんなら、「Q.レファレンス・サービスって何」と聞かれたら、 「司書が利用者の調べもの、探しものをお手伝いするのが「レファレンス・サービス」」 と答えるのだろうか(というかそれは帯に書いてある)。いっぽう私はというと、何か釈然としないまま仕事しているところがあって、そうして再びこの問いに返ってしまうのである。レファレンスというのは、結局何なんだろうか。 夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス) 作者: 埜納タオ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/05/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る レファレンス・スキルとは図書館員の資質に関わることなのか、もっと普通の能力なのか。そんなことを考えつつ「昔の人ってどう

    辞書事典にしたしむの話 - みちくさのみち(旧)
    ivory_rene
    ivory_rene 2013/07/18
    本論とは関わりないんだけれど、のがはいってるところにきゅんと。
  • 「図書館と歴史学の間」小考 - みちくさのみち(旧)

    最近目にとまった記事から 興味深い3つの記事の紹介から始めてみたい。 山田太造「日史研究推進における情報技術・デジタル技術の役割」『人文情報学月報』第17号(2012年12月27日付発行) 情報学と日史研究の「距離」について、こんな風に的確に要約されている。 情報学研究者にとっては、面白いシステムを用意したのになぜか日史学研究者が利用しない、利用しないのがおかしい、と考えており、反対に、情報学研究者はまたもやわけのわからないシステムを持ってきた、これを使ってなんの研究ができるのか、と日史学研究者は考えている。大げさな表現であろうが、これが現状であろう。つまり、日史学研究に対するデジタル技術利用の方法論を確立するためには、デジタル技術だけを追跡するだけではなく、日史研究における分析自体の“デジタル化”が重要だ。情報学の各分野でのトレンドとも言うべき技術をそのまま持ってきても解決し

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  • 学びて時にこれを習う(5) 藩校文庫とその行方 - みちくさのみち(旧)

    前回まで (1)、(2)、(3)、(4) 文庫とは何かを考える 江戸時代の学問観と文庫の関係を辿ってきて、ようやく文庫設立の動機のようなところまで書くことが出来た。しかし国学者が作った文庫以外にも、江戸時代には多数の文庫が存在した。幕府の昌平坂学問所の文庫はもとより、各藩の藩校にも文庫があったはずである。そこでどのようなものがあったのか、小野則秋の『日文庫史研究』をもとに、ごくごく簡単な一覧表を作ってみた。小野のは、九州のものが多かったり、神社が多かったりして、全国的な動向を網羅しているわけではないようだが、一応の目安になるだろう。 藩校については、近年、基資料となってきた『日教育史資料』の批判的な検証が進められつつあり、また読書論・読者論の観点から庶民の読書傾向を探る試みも出て来ているという。 近世藩制・藩校大事典 作者: 大石学出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2006/

    学びて時にこれを習う(5) 藩校文庫とその行方 - みちくさのみち(旧)
  • 学びて時にこれを習う(4) 国学と文庫 - みちくさのみち(旧)

    国学の登場 前回まで(1)、(2)、(3) 前回の終わりで、近世思想における学問の展開と文庫について、もう一度新しいフレームのなかで考え直してみることも重要そうだと書いた。そういった図書館史を構想する場合、もちろん私自身がもっと江戸時代の出版について今のような段階を脱して詳しくならなければいけない。その点で、昌平坂学問所や紅葉山文庫、和学講談書などの和書、漢籍を引き継いでいる内閣文庫のが出たのは勉強になる*1。 幕府のふみくら―内閣文庫のはなし 作者: 長澤孝三出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2012/08/01メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る さて、ここまで書いたので、やはり国学のことに触れないわけにはいかない。とはいえ、契沖から国学の四大人とされる荷田春満(1669〜1736)、賀茂真淵(1697〜1769)、居宣長(1730〜18

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  • 学びて時にこれを習う(3) 江戸時代の学問観と学習法 - みちくさのみち(旧)

    前回まで (1) (2) 荻生徂徠が博学を尊び、彼の学問観にいたってようやく文献研究として<スタディ>が自立してくる、と書いたが、もう少し調べてみると、そう単純な話ではなく、ちょっと違うかもしれない、慎重に考えた方がいいとも思えてきた。 文献研究の「幅」 徂徠が歴史を重んじたのは、実際そう言っているテキストがあるわけだから確かであろうが、だからといってそれは別に今日想像される歴史学に近いものと捉えるのは、かえって無理なのかもしれない。例えば日において、近代歴史学を切り拓いた一人、重野安繹の有名な講演「学問は遂に考証に帰す」では、代表的な考証家として、 新井白石、居宣長、伊勢貞丈、塙保己一、狩谷棭斎、伴信友、黒川春村、岡保孝… の名前が挙げられているものの、むしろ徂徠は入っていない。重野は近年研究が進められている幕末の昌平坂学問所という、西洋の知識も入ってきていた場所で朱子学を身に付け

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  • 学びて時にこれを習う(2) 文献研究<スタディ>の成立 - みちくさのみち(旧)

    (1)の続きです。 近世・近代の「実学」についてのイメージとは別の切り口でも少し考えてみたい。 何故か生き生きと「学問」している人々を描く小説 最近読んだ冲方丁の歴史小説群は、『光圀伝』にせよ、あるいは『天地明察』にしてもそうだが、なんだか実に生き生きとして「学問」する人々が出てくる。印象的なのは、筋骨隆々のマッチョなお侍ほど、若さと体力に任せて力いっぱい「読書」することだ。それが「文武両道」なのだと言わんばかりに。 皮肉屋で線の細い連中は、それはそれで驚異的に頭の回転が速く、みな書物が好きである*1。相手を論破するために、相手のよっている解釈を批判する文献を血眼になって探したりしている。史実かフィクションかはさておき、ある種の限界状況みたいなところでそれでも学問するしかないと思い定めた人たちの物語なので、私もそうだったが、周りにも勧めてみたら、院生時代を思い出して「身に詰まされる…」とい

    学びて時にこれを習う(2) 文献研究<スタディ>の成立 - みちくさのみち(旧)
    ivory_rene
    ivory_rene 2012/10/26
    もっかい読もう。
  • 学びて時にこれを習う(1) 「実学」の「伝統」に関する覚書 - みちくさのみち(旧)

    このところ「学問」とは何であるかについてぼんやりと考えている。 図書館に就職してよりこの方、多くの「学問論」を目にしたし、また色々な人から学問観を聴く機会を得た。これは職業柄のせいかもしれないが、ある意味では、他の人よりも多く学問論に接してきたような気もする。 その場合、論者が大学なりで修めた一つの学科をベースにして議論を組み立てているのが普通であった。それは当然の話で、自分の知らない分野の話からは刺激も受けたし、参考になったりしている。日々、全く自分が大学で専攻していたものと違う資料についての案内をしながら、例えば自分がやってきた歴史についての意義を、お客さんに話したら、へえそれは大事だね、と言ってもらえるのだろうか、ということもしばしば考えた。 図書館は研究を支援する。読書普及とか、文化の醸成とか、地域コミュニティの結節点であるとか、館種の違いによって*1、程度の差こそあれ、学問と図書

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  • 戦前期における出版法規と納本制度(図書編) - みちくさのみち(旧)

    「検閲」問題が今熱いのかどうかは知らないが、 私が出版史を意識するようになった図書館就職後以降だけ見ても、 「検閲」のは最近結構出ている。 検閲と文学--1920年代の攻防 (河出ブックス) 作者: 紅野謙介出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/10/09メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 31回この商品を含むブログ (15件) を見る風俗壊乱―明治国家と文芸の検閲 作者: ジェイルービン,Jay Rubin,今井泰子,大木俊夫,木股知史,河野賢司,鈴木美津子出版社/メーカー: 世織書房発売日: 2011/04メディア: 単行購入: 2人 クリック: 89回この商品を含むブログ (10件) を見る検閲・メディア・文学―江戸から戦後まで 作者: 鈴木登美,堀ひかり,宗像和重,十重田裕一出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2012/04/01メディア:

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  • 図書館史の勉強をはじめた理由 - みちくさのみち(旧)

    最近、図書館史を専門にしているわけではない友人たちが、続々と図書館史関係の優れた発表をしていて、焦っている。 図書館系勉強会KLC 「図書館史を勉強したい!教科書分析編」(発表者:min2flyさん) 図書館研究所あるいは「図書館の頭脳を持ちたいという夢」について(kitoneさん) 来私だって焦るほど専門ともいえないのだが、図書館史勉強会の事務局なども引き受けているので、今回は「なぜ図書館史なのか」ということについて、個人的な出発点を書いてみたい。 むろんここに書かれることは私個人の動機であって、勉強会総体の意志では全くないし、勉強会にはむしろいろいろな関心の方が参加していただいて議論したほうが面白いと思っているので、あくまで私見ということをお断りしておく。 もともと私は、大学・大学院で日近代の思想史を専攻していた。図書館でのアルバイト経験はあったが、図書館情報学を専攻したわけではな

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  • 日本史研究と文房具 - みちくさのみち(旧)

    ノウハウは公開してもまったく問題はない。なぜなら、大変なのは「実行する」ことだから。アイデアは「モノ」にしなければならない。設計がいる。材料がいる。 (山崎将志『残念な人の思考法』(日経済新聞出版社、2010)p.76) 残念な人の思考法 日経プレミアシリーズ 作者: 山崎将志出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2010/04/09メディア: 新書購入: 11人 クリック: 186回この商品を含むブログ (114件) を見る 私の手の内がばれたところで大勢に影響はないわけで、引き続き作業設計を見直している。 記事は、先日書いた 日史研究とWebサービス の続編として、Webサービスなどを使って収集した情報を、アウトプットにもっていくために使っているものを中心にして色々書いてみたいと思う。「Webサービスの次が何故文房具なのか」と笑われそうなのだが、私の場合、前回も示したフ

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    ivory_rene
    ivory_rene 2012/06/23
    そんなにさらっと書いていいオハナシじゃないと思うんです>特性
  • 江上敏哲『本棚の中のニッポン』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    棚の中のニッポン―海外の日図書館と日研究 作者: 江上敏哲出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2012/06/01メディア: 単行購入: 3人 クリック: 183回この商品を含むブログを見る 日人の知らない「海外の日図書館」。そこはどういうところで、今何が必要とされているのか――。 待望のが出た。 海外の人が日研究をするための資料はどういう風に整えられていて、どう使われているのか。日人が国内で作成した資料は、どう海外に渡っていくのか。それを媒介するための「橋」は、いまどうなっているのか。をとても丁寧に論じたである。 書については、著者のブログなども参照。 目次については、このほか版元のHPも。 一つの思い出から始めたい。 もっぱら国内出版物を集める担当をしている今の職場と異なり、以前はカウンターに出ていたので、図書館仕事のなかで英語を話す必要とすることがあった。

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  • 『中国化する日本』を持ってビブリオバトルに行ってきました。 - みちくさのみち(旧)

    ビブリオバトル、というものをご存じだろうか。 5分間で口頭で書評して、参加者が一番読みたくなったを競い合う 勉強会とエンターテインメントの中間形態のような場である。 2007年頃から、京都を中心に関西圏ではじまり、 一昨年あたりから図書館系のイベントとしても積極的に活用されるようになり 昨年末には全国大会が催された。 ビブリオバトルの歴史についてはこちらを。 また、考案者によるビブリオバトルの設計に関する説明が 下記論文に掲載されている。 谷口 忠大. ビブリオバトル : 書評を媒介としたコミュニケーション場の広がり. 図書館雑誌.. 105(11)=1056:2011.11. 753-755 ISSN 0385-4000 ルールは、いろいろ改良が重ねられつつあるようだが 今はこういう形になっている(公式ページによる)。 お気に入りのを持って集まる! 順番に一人5分で紹介する!(+2〜

    『中国化する日本』を持ってビブリオバトルに行ってきました。 - みちくさのみち(旧)
  • 雑誌の歴史を調べてみる(1) - みちくさのみち(旧)

    少し調べたいことがあって、岩波書店『文学』のかなり古い号を繰っていたら、こういう特集があった。 猪野 謙二. 他. 文学雑誌をめぐって(座談会). 文学 / 岩波書店 [編]. 23(1) 1955.01. ISSN 0389-4029 岩波書店は1950年代から、『文学』で、毎月一冊ずつ文学雑誌を取り上げて解題を載せることをやっていて、その巻頭を飾る座談会である。なお、岩波は1960年頃から『思想』で、日の思想雑誌の特集もやっていたはずで、これらは未だに雑誌個別研究だと参照される基礎研究となっている。 さて、上記座談会では、参加していた勝清一郎の発言がめっぽう面白く、まず西洋の文学は単行の上に立っているけれど、日の文学は新聞連載の長編小説、ついで雑誌に載ったものが二次的に単行化される…とかなり自由に語っている*1。 勝は「日人は非常に雑誌が好きだ」という命題をぶち上げたかと

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