【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=小野晋史】「きぼう」と書かれたのれんをくぐると、中は真新しい純白の世界−。米スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦さん(39)は、飛行5日目の4日夕(日本時間5日早朝)、日本実験棟「きぼう」の船内実験室に入室した。 実験室が動き出したことで、日本初の有人宇宙施設を使った実験が、8月から開始される。 前日に実験室をISSに設置した星出さんは、この日も“現場監督”として電源や配管を接続。水で満たされていなければならないISSと実験室をつなぐ配管に空気が混入するトラブルが発生したが、地上と連係しながら空気を抜くことに成功、スムーズに切り抜けた。 トラブルによる遅れを取り戻すため、星出さんの代わりに米国の管制官がきぼうのメーンコンピューターを起動。これを受けて、4日午後2時51分(同5日午前4時51分)