12月9日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)による打上げに向けた準備が進められているポート共有実験装置(Multi-mission Consolidated Equipment: MCE)のプレス公開が、筑波宇宙センター(TKSC)にて行われました。 MCEは、「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームに取り付けられる実験装置で、ひとつの筐体内部に5種類の独立した目的を持つミッション機器が搭載されます。 船外実験装置は、「きぼう」船外実験プラットフォームのポートから運用に必要な電力や通信機能の提供を受けますが、これを共有することにより、ひとつのポートで複数のミッションを実施することが可能となります。 MCEの公開に先立ち、プレスに対し、MCEの概要やMCEに搭載される5種類のミッション機器について、各ミッションの代表研究者などから説明が行われました。その後、TKSC
日本時間12月6日、筑波宇宙センター(TKSC)の「きぼう」日本実験棟運用管制室からのコマンドにより、「きぼう」ロボットアームを遠隔操作するデモンストレーションを実施しました。 これまで、「きぼう」ロボットアームの操作は国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するクルーが実施してきましたが、現在、ISS全体として、ロボティクス運用に関わる軌道上クルーリソース(作業に要する時間)を節減するという観点から、ロボティクス運用を地上からの遠隔操作で実施する運用方式を主とする必要性が生じてきています。 12月6日のデモンストレーションでは、「きぼう」運用管制室からのコマンドにより、ロボットアーム先端(親アームの手首関節)の回転動作(Demo#1)、直線動作と直線動作中のロボットアームの緊急停止機能のデモ(Demo#2)を実施し、地上からのコマンドにより動作を制御できることを確認しました。
「きぼう」日本実験棟、及び、技術試験衛星VII型(ETS-VII)(きく7号)に用いられているロボットアームの宇宙空間における運用実験が、アメリカ航空宇宙学会(AIAA:American Institute of Aeronautics and Astronautics)による 「AIAA Space Automation and Robotics Award 2011」を受賞しました。 今回の受賞は、「きぼう」の打上げに先立ち米国のスペース シャトルSTS-85(1997年9月打上げ)を用いて実施した、世界初の宇宙空間における精密ロボットアーム運用実験(マニピュレータ飛行実証試験(MFD:Manipurator Flight Demonstration))、及び、ETS-VII(きく7号)(1997年11月打上げ)における衛星搭載ロボットアームの地上からの遠隔制御実験の実績を讃えるもので
受賞技術名: 「きぼう」ロボットアームと装置交換機構による軌道上組立技術の実用化 受賞者:(敬称略) 上野浩史、土井忍、若林靖史(宇宙航空研究開発機構)、 桑尾文博、竹貝朋樹(日本電気(株))、吉江勇貴、高田正治((株)IHIエアロスペース)、服部浩明(三菱スペース・ソフトウエア(株))、福井教夫(有人宇宙システム(株))、渡辺順一郎(東京エレクトロニツクシステムズ(株)) 受賞理由: 本ロボット・システムは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に搭載された船外作業支援マニピュレータとそれに付随する装置交換機構からなる。2008年の打ち上げから応募時点までに、5台の軌道上実験装置を船外実験プラットフォームに組み付け、また実験装置を搭載する大型の船外パレット2台の組み付け・取り外しなどの作業に使用され、これらの作業を無事成功させる実績をあげた。また今後も、定期的に発生する軌
トップページ > 「きぼう」での実験 > 新着情報 > 最後のスペースシャトル「アトランティス」号にて、日本実験棟における宇宙実験の成果物が回収されました STS-135ミッションを最後に退役するスペースシャトル「アトランティス」号が無事着陸し、「きぼう」日本実験棟において実施された宇宙実験の成果が回収されました。 今回のSTS-135ミッションを最後に退役するスペースシャトル「アトランティス」号(7月9日(土)に打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給などを実施)は、7月21日(木)午後6時57分にNASAケネディ宇宙センター(KSC)に着陸し、「きぼう」において実施された宇宙実験の成果物が回収されました。 また、当初の回収予定にはありませんでしたが、「きぼう」に設置されている勾配炉ラック(温度勾配炉(GHF)を含むラック)の初期検証作業中に生じたGHFの中央加熱室と呼
「鹿児島宇宙焼酎ミッション実行委員会※」が、有償利用事業者である有人宇宙システム株式会社を通じて、「鹿児島宇宙焼酎ミッション」を実施しました。 本ミッションでは、サンプルとして鹿児島県産の焼酎の酵母3種類とこうじ菌3種類がスペースシャトル「エンデバー号」の最終フライト(STS-134ミッション)で本年5月16日(月)21時56分に打ち上げられました。国際宇宙ステーション(ISS)において約16日間の宇宙滞在を経験し、6月1日(水)15時35分に無事NASAケネディ宇宙センターに帰還しました。 鹿児島県内の酒造メーカー12社は、これらの酵母やこうじ菌を利用して新しい「宇宙焼酎」をラインナップし、来冬の製品化を目指すとのことです。
トップページ > 「きぼう」での実験 > 新着情報 > 文化・人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙」で回収した、「宇宙」を詰め込んだボトルの破損が確認されました 国際宇宙ステーション(ISS)において実施された、文化・人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙 ~Message in a Bottle~」(代表提案者:松井紫朗 京都市立芸術大学准教授)で回収したガラスボトルが破損し、“宇宙空間”をガラスボトルに封じ込めて持ち帰ることができなかったことがわかりました。 「手に取る宇宙」は、地上に暮らす私たちでは知ることの難しい”宇宙空間“を、宇宙飛行士が実際の宇宙空間に出て、その”宇宙“をガラスのボトルに詰め込んで地上に持ち帰ります。そして、その”宇宙"が入ったガラスボトルを、人々が手にしてみることによって、この世界の外側で行われている宇宙飛行士と人類の活動や、人類と宇
「きぼう」日本実験棟の細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)を使用して2009年11月20日~11月28日に実施したCERIES実験※の目的のひとつであった、「宇宙環境でもRNAi(RNA interference:RNA干渉)は正常に起こるかどうかを検証する」について、CERISEチームの解析結果が発表されます。 ※線虫 C.elegansの宇宙環境におけるRNA干渉とタンパク質リン酸化 (代表研究者: 東谷篤志 東北大学大学院教授) チームが選んだ3つの全く異なる遺伝子(線虫に遺伝子組換えした緑色蛍光タンパク質GFP、細胞増殖に必須のタンパク質、筋肉を構成するα-アクチンを分解する分解酵素)のそれぞれに対して、それらの遺伝子発現を抑制させるようなRNAiを施したところ、すべての遺伝子においてRNAi効果(特定の遺伝子発現を抑える効
(株)リバネスが実施した有償利用に係る2種類の種子サンプルが、スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-133ミッション)に搭載されて、3月10日午前1時57分に国際宇宙ステーションから無事に地上に回収されました。 回収された種子サンプルは2種類あります。これらの種子は、日本への輸送後に、エンドユーザによって、研究、教育、商品製造等の目的で利用される予定です。 有償利用『宇宙滞在させた植物種子等を活用した「宇宙教育プロジェクト」及び商用利用の試み』の種子サンプル ディスカバリー号で再度打ち上げられ、同機で回収されました。当初、昨年11月に予定されていたディスカバリー号の打上げが本年2月に延期されたため、種子の種蒔タイミングを考慮して短期間の宇宙旅行となりました。
このたび、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とNEC(日本電気株式会社)は、「きぼう」日本実験棟に取り付けている宇宙用遠隔操作ロボット「ロボットアーム」(親アーム)を、経済産業省/社団法人日本機械工業連合会が主催する「第4回ロボット大賞」に共同応募し、公共・フロンティアロボット部門「優秀賞」と「日本科学未来館館長賞」を受賞いたしました。 ロボットアームは、「きぼう」船外実験プラットフォーム上の実験装置や搭載機器の交換作業、各種実験支援または保守・保全作業の支援という役割を担っています。 「きぼう」ロボットアーム 役割や構成、諸元など 今回の受賞では、厳しい環境下でもある宇宙空間で、STS-127(2J/A)ミッションおよび宇宙ステーション補給機「こうのとり」1号機(HTV1)のフライトにおいて、合計5台の実験用機材移設に成功し、幅広い要素技術が統合されたロボット技術が高く評価されました。 今
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