【概要】 愛媛大学、大阪産業大学、国立天文台、東北大学の研究グループは、すばる望遠鏡の観測により 116 億光年彼方に見つかった「勾玉 (まがたま)」のような奇妙な形をした銀河 LAE221724+001716 が、手前にある別の銀河による重力レンズ効果を受けていることを突き止めました。重力レンズ効果による増光の度合いなどから、手前にあるのは宇宙誕生から約 40 億年の時代にある形成途中の銀河で、その質量はおよそ太陽 10 億個分、銀河系の質量の1パーセント程度の小さいものであることもわかりました。重力レンズ効果から形成途中にある銀河の素性に迫る今回の研究手法は、どの時代にどれだけの星ができあがっていたのかという銀河の形成過程を明らかにする上で、重要な手がかりを与えてくれそうです。 【研究の背景】 今回の研究対象となった若い銀河は LAE 221724+001716 という名前で、距離が