Image credit: NASA 今から40年前の1974年3月29日、米航空宇宙局(NASA)の惑星探査機マリナー10(Mariner 10)が、水星をフライバイした。水星に探査機が訪れたのはこの時が初めてで、地上から水星を観測することは非常に難しく、長い間水星の本当の姿は分からなかったが、マリナー10の観測により、その表面が地球の月によく似た、クレーターに覆われた惑星であることが明らかになった。 マリナー10は、マリナー計画の10機目となる探査機で、水星と金星の環境、大気、表面や地中の特性を観測すること、惑星探査機の運用技術の取得、そしてある惑星を使いスウィング・バイを行い、他の惑星へ向かう、航行技術の実証を目的としていた。打ち上げ時の質量は502kgで、2台のカメラや、紫外線やプラズマ、荷電粒子、磁場などを観測する装置を搭載していた。 マリナー10は1973年11月3日、 アトラ