NASA=アメリカ航空宇宙局は、8年前に打ち上げた無人の探査機が、火星と木星の間にある準惑星「ケレス」を回る軌道に入ったと発表し、今後の観測を通して、太陽系の成り立ちの解明につながる手がかりが得られると期待されています。 ケレスは、数十万個の小惑星が漂う小惑星帯の中では最大の天体ですが、直径およそ950キロと地球の13分の1しかなく、太陽系が誕生した46億年前に惑星に成長しきれなかったものとみられており、詳しく調べることで、太陽系の成り立ちを解明する手がかりが得られると考えられています。 ドーンがケレスに接近する途中で撮影した画像には、ケレスの表面に、白く輝いて見える点が見つかって研究者の間で大きな話題となっていて、NASAは今後の観測を通して、この「謎の点」の解明も目指すことにしています。 ドーンは、来年の夏ごろまでケレスの観測を続け、搭載された観測機器で表面の詳しい様子や内部の構造、成
米航空宇宙局(NASA)は6日、2007年に打ち上げた無人探査機「ドーン」が、火星と木星の間の軌道上にある準惑星セレス(ケレス)の周回軌道に入った、と発表した。今後、周回を続けながら距離を縮め、表面の状態などを観測する。 NASAによると、ドーンは現在、セレスから約6万1千キロ離れた地点を移動中。太陽とセレスの位置関係から、現在はセレスが三日月のような状態に見えているが、4月中旬以降は全体が観測できるようになるという。 一方、NASAの別の無人探査機「ニューホライズンズ」も太陽系のもう一つの準惑星・冥王星に近づいている。今春から観測を本格化させ、7月中旬には最接近する予定だ。 準惑星は、太陽系ができる過程で惑星になり損ねた天体の一つとされる。構成成分や含まれる氷の量などの情報が得られれば、太陽系の起源に迫る手がかりが得られると期待される。(ワシントン=小林哲)
子供たちに宇宙や科学への興味を持ってもらおうと、ロケット開発の研究者らが7日、和歌山市加太の「コスモパーク加太」でソフトキャンディーを燃料に使ったハイブリッドロケットを打ち上げた。 和歌山大学の宇宙教育研究所や秋田大学などが計画した。ロケットはアルミ製で全長約1・8メートル、直径約15センチ、重さ10キロ。UHA味覚糖のソフトキャンディー「ぷっちょ」20個を詰め込んだ燃焼器に液化ガスを入れて燃やし、生み出されたガスを推進力にする仕組み。 ソフトキャンディーの燃焼しやすく、長時間燃え続ける特性に着目し、昨年秋から開発が始まり、2回のテストを経て完成した。 この日、宇宙に興味がある県内の小中学生約20人が打ち上げを見守った。ロケットは大きな音とともに、7秒で高さ約220メートルまで到達し、パラシュートを開いてゆっくり降下。打ち上げ後には甘い香りが漂った。 打ち上げ成功に歓声をあげた市立高松小学
Buzz Aldrin氏による宇宙空間での初の自撮り写真 宇宙空間での自撮りには長く立派な歴史がある。最初の写真を見つけたければ、何十年も前にさかのぼらなければならない。 宇宙飛行士のBuzz Aldrin氏は、自撮り写真がインターネット上のトレンドになるはるか前に、自分撮りをしていた。同氏は2014年、自身の「WhoSay」ページにこの写真を投稿し、「@NASA 私は、時速1万7000マイル(約2万7360km)で地球を周回する『Gemini 12号』での宇宙遊泳中に、宇宙からの史上初の船外活動(EVA)自撮り写真を撮影したと主張しても問題ないと思う。今までで最高の自撮り写真だ」という説明文を付けた。この宇宙空間での自撮り写真は1966年に撮影された。 提供: Buzz Aldrin/NASA
探査機ドーン、ケレス到着=準惑星、初の周回観測−NASA 米航空宇宙局(NASA)は6日、探査機ドーンが準惑星ケレス(セレス)を周回する軌道に入ったと発表した。ケレスは火星と木星の間にある小惑星帯で最も大きな天体で、2006年の国際天文学連合(IAU)総会で冥王星が惑星から除外された際、一緒に新たな分類の準惑星に位置付けられた。探査機が準惑星の周回軌道に入って観測するのは初めて。 ケレスは直径平均950キロで、自転周期は約9時間。地下には氷が多いと考えられている。ドーンは07年に打ち上げられ、11〜12年には同じ小惑星帯にある岩石質の小惑星ベスタ(直径平均525キロ)に接近して観測した。ドーンは今後、1年4カ月にわたってケレスを詳細に観測する予定。 ケレスやベスタは巨大な木星の重力の影響で惑星に成長し損ねたと考えられ、観測成果は約45億年前に太陽系が形成された過程の解明に役立つという。
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