カラス天狗、正体はトンビの骨…X線CTで解析 2010年11月9日(火)14:47 (読売新聞) 「カラス 天狗 ( てんぐ ) のミイラ」として知られる和歌山県御坊市所蔵の「 生身迦樓羅王尊像 ( しょうじんかるらおうそんぞう ) 」(江戸時代)の正体が、同県によるコンピューター断層撮影(CT)で、2羽の鳥の骨や粘土で作った造作物と分かった。 像は高さ39・3センチ。木製の岩座に立った姿で、 厨子 ( ずし ) の中に納まっている。 県が3年前、エックス線CTで解析。粘土を材料にした頭に鳥の頭部を納め、くちばしを外に出し、手足も鳥の足と粘土で作ってあることが分かった。骨格からトンビとみられる。 その後、「夢がなくなる」などと公表を控えていたが、県立紀伊風土記の丘(和歌山市)での展覧会で、結果を公開することにした。 ◆カラス天狗=山伏装束で深山に住むという想像上の生き物。鼻の高い大天狗と違