2009年05月25日17:46 XXXHOLiC(ホリック)連載第182回/感想/ヤングマガジン カテゴリその他色々な漫画の感想 aiba20 Trackback(0) ブログネタ:ツバサ&XXXHOLiC(原作限定) に参加中! 今週のヤンマガ掲載分の「XXXHOLiC(ホリック)」第182回のネタバレ感想です。 ◇ 「あたしの願いは、ね ただ貴方が存在(い)てくれる それだけで、いいのよ」(壱原侑子) 侑子さん本人の願い伏線、回収。 凄いのは、おそらく劇中初の侑子さん視点を見開きで持ってきていること。 いずみのさんの『漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 上巻・視点 (1)(サイト)』に詳しいのですが、漫画には右から左に流れているベクトル(といずみのさんが呼んでいるもの)という不可視の流れが存在するので、基本的に視点キャラは右側に、視点キャラから見た対象キャラが左側に描かれるよう
友人の吉田正高さんから、新しい学会を立ち上げたとのチラシを文学フリマ会場でいただきました。学会誌の創刊号目次が期待できそうだったので、公式サイトにリンクしておきます。 http://www.contentshistory.org/ この場合の「文化史」というのは、歴史というだけではなくnatural history(自然誌)的な意味もこもっているのかしら。文化の自然誌として、コンテンツの日本における独特の進化を読み解いていくという感じなのだとしたら、おもしろいですね。濱野くんのアーキテクチャの話なんかとも関係しそう。 ■ それにしても、この吉田正高さんとも擦れ違っただけだったし、先日の文学フリマでは多くのひとに挨拶し損ねてしまいました。あらためてすみませんでした>関係者各位(含むid:gotanda6) じつは二日ほど経ってちょっと気にしています。円城塔さんも吉田アミさんも見かけたのに声を
キーボードを、持ち歩く。 久しぶりに、スマホ用のキーボードを使ってブログを書いている。 いくつかキーが壊れてしまっているので買い替えないといけないのだが、壊れるくらいには使い込んでいたんだなと思った。 当時は、今のようにPCを普段から持ち歩くことが少なかったので、出先でもブログ…
http://d.hatena.ne.jp/izumino/20090502/p2 ・・・・と、泉さん自身がコメントしておられます。 僕自身は「表現論」という分野をかなり広く取っており、ナニゲなく「表現論」として紹介しちゃいましたが、たしかに「表現論」っていうと、作り手の過程にフォーカスする印象が強いので、泉さんのメディアと受容過程に照準した論にとって誤解を生むかもしれません。ごめん。 というわけで、訂正とお詫びでした。
ネットで「リアリティ」というフレーズが用いられる時は、いつもカギ括弧付きの言葉として扱われがちですね。 それは、「リアリティ(reality)」が「現実感」の英訳であり、そしてrealityは現実感としか訳せないという誤った思い込みから来ていると思います。 だから「ここでいうリアリティというのは、説得力や納得感があるという意味のことで、いわゆる現実感とは別の・・・」と遠回しに説明しなければいけなくなるのですが、そもそもリアリティは「現実感」としか訳せない英語なんだ、と考えるから説明が難しくなるんだと思います。 (「リアリティ」はなんて訳す? 訳し方はひとつじゃないはずだ - ピアノ・ファイアより) この論点については、以前書いた『図書館戦争』と”不気味の谷”という記事のコメント欄で有益な意見をもらえたこともあって興味のある話題ですので、自分メモついでに少々雑感を。とはいっても、基本的には上
⇒「リアリティ」はなんて訳す? 訳し方はひとつじゃないはずだ! - ピアノ・ファイア 直接的な話題ではないけど。 realityというのは、もちろん、日常的な文脈もあって、英英辞書などにもそう出てくるのだけど、原義というか、言葉の根の部分には、今目に見えるものから隠されている真実、という含みがあるのだろうと思う。 ある意味、あったりまえで、ハイデガー的な批判系列から出尽くしの感はあるけど。というか、ハイデガーはrealityについて動的な見方をしているようだけど。 で。 基本的には、realというのは、phenomena(現象)に対応している。 で、現象というのは、感覚(sense)に対応しているわけで、目で見て触って、おおこれが本物だというrealityというのは、phenomenaなんです、というあたりに、西欧的な思想の奇妙な根っこがある。 realityというのはphenomenaと
泉信行(いずみの・うゆき)『漫画をめくる冒険』下巻(ピアノ・ファイア・パブリッシング)が、いよいよ5月10日の文学フリマで発売されるようです。 http://d.hatena.ne.jp/izumino/20090428/p1 ネット発信のマンガ批評家で、同人誌として自ら本を編集刊行するというスタイルをマンガ批評に持ち込んだ泉さんの、期待の下巻です。ものすごくわかりやすい文体でありながら、読者視点の表現論を切り開いてくれています。 かつ、今回は昨年「Quick Japan」誌企画で行われた、泉さんの僕へのインタビュー完全版10000字が収録されています。面白い内容だったんですが、いかんせん、依頼誌の掲載分が短く、かつ主題もズレちゃったので、ほとんど割愛してた分ですね。 マンガ論に興味のある向きは(うちのゼミ生ももちろん)ぜひ読むべき本だろうと思います。 お知らせまで。
タユタマ第二話では,下図のように天地が90度傾いている画面がよく出てきた.(計6回使われた) 今回は,何故このような画面を使っているのか?や,これらが何を表現しているのか?について考えて行きたい. (これらのカットは全て,脚から頭に向けてPANしていくものになっていた) 天地軸を90度回転させることで得られる効果 天地軸を90度回転させることで、「上のキャラから下のキャラへの」自然な重力が感じられるようになって、《彼女の口から/言葉が落ちてくるのを》というナレーションの「落ちてくる」という言葉通り、上から降りてくる言葉を下で受け止めるような気持ちになれるレイアウトになっている。 気持ちの比喩でしょうけど、髪の毛も下向きにたなびいてるように描かれてますね。 漫画的にキマった構図の気持ちよさ/ネットで読める『みかこさん』 - ピアノ・ファイア 『天地軸を90度回転させることにより,物語世界の重
最近の記事 【書店委託販売中】ネギま!ファンブック『ネギま!の缶詰』赤松健インタビュー+ネギま同人界を彩ってきた豪華作家陣![2020/10/14] 神田朱未さんと堀江由衣さんが、令和の日本でハッピー☆マテリアルを久し振りに熱唱!(麻帆良制服で)[2019/07/16] 「魔法先生ネギま!」のネギ先生が最後に選んだのは長谷川千雨だった[2017/01/09] 魔法先生ネギま!出演声優リンク集[2016/11/14] 赤松健が液晶タブレットで漫画を描くのは、筋力低下の影響?[2013/10/09] 赤松健「UQ HOLDER!」2話のガンジーの名言と、同僚の去就とか、その他とか[2013/10/09] 赤松健、なんでこんな漫画描いたんだよ!ふざけるな!![2013/08/29] 5/20のネギま!同人誌即売会「図書館島の休日 10日目」サークルリストまとめを更新!(鈴きんさんが)[2012/
成長することで気づく面白さ ピアノ・ファイア - 大人になっても漫画を読むということ 良い作品は、どの世代にとっても面白いものです。子供にとって難しい内容でも、何かしらの面白さが感じ取れるでしょう。そしてその作品を大人になって体験するとまた違った面白さを感じるものです。例えば、子供の頃に読んだマンガを大人になって読み返してみると、当時とは違った面白さを感じるでしょう。そこには懐かしさもあるでしょうが、自身が成長したことで当時は気づかなかった面白さに気づくからではないでしょうか。 僕は小学生の頃からブラックジャック等の手塚治虫作品を読んでいます。当時も十分楽しめましたが、今また読み返してみると当時とは違う感想が出てきます。例えば、ブラックジャックの母に対する思いは、子供の頃よりも今の方が感情移入しています。 体験するタイミングで自身が決まる 良い作品はどの世代にとっても面白いのは確かですが、
【うみねこのなく頃に】うみねこのなく頃に メディア: おもちゃ&ホビー クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る サウンドノベル『うみねこのなく頃に』(公式サイト)Episode4をクリアしましたので遅まきながら雑感を。未プレイの方は以下の文章は絶対に読まないで下さい。なお、コナン・ドイル『恐怖の谷』の内容にも仕方なく触れていますので、こちらも併せてご注意を。 バールストン先攻法(ギャンビット) 右代宮金蔵はすでに死亡している! よって島の本当の人数は17人! そこに未知の人物Xが加わることで18人になっている。この人物Xの存在によって、17人全員にアリバイがあっても犯行は可能になる。これにより、人間の数18人を満たしつつ、にもかかわらず、一見、18人全員にアリバイがあっても、犯人Xの存在と犯行は可能になる!!」 (Ep4 Tea partyより) 「行くぜ、クソジジイ!!
マシントラブル(ついでにおつむもトラブル)で試験採点が中断したところで、ふと思い立って、上で言及した『ユリイカ 特集*マンガ批評の最前線』(青土社、2006年1月)を改めてめくってみてから、だいぶ前にご恵贈いただいていた泉信行さん(id:izuminoさん)の『漫画をめくる冒険 〔上巻 視点〕』(→漫画をめくる冒険―読み方から見え方まで― 上巻・視点【ピアノ・ファイア・パブリッシング】)を読み返してみました。ご紹介が遅れて大変恐縮です。徹夜明けのおつむトラブル状態(加えてあさってからカリフォルニア)で読むにはあまりにも刺激的すぎる一冊で、筋の通った感想が書けるか心許ないところですが、あくまでも下記は叩き台の作業仮説ということで、ズレや誤解には容赦なく突っ込んでいただければ幸いです。 マンガにおける「同一化技法」について、従来は、それが「読者のキャラクターの立場ないしは視点への擬似的な一体化
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く