読んだ。 2011年におこなわれた日本記号学会第31回大会の内容をもとにした本です。ゲームの特集号で、いろいろな論文や対談が収録されています(目次)。僕も大会では恥ずかしいかんじの発表をしたんですが、諸事情というか怠慢というかで論文は書いてません…。 日本発のアカデミックな人文系のビデオゲーム本はいまのところ皆無といってよいので、これは非常に貴重な成果だと思います。こういう本や論文がぽつぽつ出てくるようになるといいです。 こういう本が出ることにかんしては手放しでめでたいんですが、内容についてはいろいろ言いたいことがあるので書いておきます。 お前論文でやれよという話ではあるんですけど、軽いノリでコメントしたいのでブログに書きます。ちゃんとした議論は、そのうちちゃんとしたかたちで出せたら出します。 3回くらいに分けます。今回コメントするのは以下の論文。 吉田寛「ビデオゲームの記号論的分析―〈ス