以前、「表拍」と「裏拍」について説明しました。リズムを刻む「拍」を二分割したとき、その前半と後半をそれぞれ「表拍」「裏拍」と表現するんでしたね。 それと似ているようでちょっと違う概念が存在しており、それが「強拍」と「弱拍」です。 1. 強拍と弱拍 「強拍と弱拍」はちょっと言葉として紛らわしいところがあって、最初に断っておくと、実際に鳴らす音の強い弱いとは関係のない言葉です。 強拍・弱拍というのは非常に観念的なもので、流れていく時間を区切って「4拍子」「3拍子」のような拍子のまとまりを作るときに、より重要となる区切りが「強拍」、重要でない区切りが「弱拍」と呼ばれます。 4拍子と拍の重み 例えばもし仮に、4拍子の曲の1小節の中で1回しかリズムを刻めないとしたら、どこで刻むかというのを考えます。
