兵庫県の斎藤元彦知事は、県選出の国会議員に国政への要望などを伝えるため、政党別に年3回開いている定期懇談会を取りやめる方針を明らかにした。斎藤氏は「要望のやり方を改め、国会議員には個別に懇談したい」と説明する。県政課題を共有する場でもあり、知事と国会議員との意思疎通の機会が減ることに懸念する声も上がる。 懇談会廃止を事前に伝えられていたのは一部の国会議員だけだった。会見後に県東京事務所に国会議員事務所から問い合わせや懇談会継続を求める声が複数あったという。 日本維新の会のある国会議員は「イベントで顔を合わせてもじっくり話すわけではない。時間を取って対面で話すからいろんなテーマで話すことができる。続けるべきだ」と知事との意思疎通が減ることを懸念する。 県内の市町でも、酒井隆明・県市長会会長(丹波篠山市長)は「事前に聞いておらず驚いた。市町から国政や国会議員に直接要望するルートはなく県を通じて
