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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (81)

  • 契約労働者を短期アルバイトにする労働契約法改正案 : 池田信夫 blog

    2012年03月23日15:32 カテゴリ法/政治 契約労働者を短期アルバイトにする労働契約法改正案 政府はきょう、労働契約法改正案を閣議決定した。そのポイントは「有期契約労働者が同じ職場で5年を超えて働いた場合、人が希望したら無期雇用(正社員)に転換しなければならない」とする規定だ。これがどういう結果をもたらすかは、中学生でもわかるだろう。企業は契約労働者を4年11ヶ月で雇い止めするだけだ。 現在は有期雇用契約は3年までで何回でも更新できるが、今回の改正が行なわれると5年を超える雇用契約ができなくなるので、企業は委託契約や短期アルバイトに変えるだろう。これは私がJBpressで1年半前に警告し、派遣労働で実際に起こったことだ。 次の図はGarbagenewsが労働力調査の統計を図示したものだが、2008年以降の不況で真っ先に切られたのは派遣で32万人も減り、派遣労働者の失業率は20%を

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  • 「りそな方式」の欺瞞 : 池田信夫 blog

    2012年02月21日11:20 カテゴリ経済 「りそな方式」の欺瞞 枝野経産相は「東電をりそな方式で処理する」と言っているが、次のような国会質疑をご記憶だろうか。淺尾慶一郎(当時民主党)「経営者が多少の責任をとっただけで、従業員も株主も何ら責任をとらない。政府は『**は債務超過ではない』というが、**の決算資料では一株あたりの株主資はマイナスとなっている。つまりは普通株で見れば、これは完全に債務超過だ」 竹中平蔵金融・経済財政担当相「マイナスになるのは事実だが、現実には[政府が]優先株を出資して、そこに資として存在している。[100%減資は]株主自身が総会で特別決議しなければ行えないものであり、万が一強制した場合、憲法で認められた財産権の侵害という点で重大な支障が生じる」 淺尾「それでは8000億円投入している国民の財産権はどうなるのか」これは民主党のホームページに出ている2003年

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  • 「年間線量」という非科学的な基準* : 池田信夫 blog

    2012年01月15日15:47 カテゴリエネルギーテクニカル 「年間線量」という非科学的な基準* 細かい話が続いて恐縮だが、放射線の影響を考える場合、何もかもごっちゃにして「わからないから恐い」と思考停止するのではなく、確定的影響と確率的影響をわけて考えることが重要である。 強い放射線による急性の確定的影響についての専門家の意見は一致している。次の図はチェルノブイリ事故で消火にたずさわった作業員の被曝量と死亡率の関係を示したものだ(十字の横の長さは放射線量の幅、縦の長さは統計誤差による死亡率の幅)。 チェルノブイリ事故の急性障害による死亡率(UNSCEAR) 事故では237人の作業員が強い放射線にさらされ、数週間で28人が急性放射線障害で死亡した。6000~10000mSvでは21人中20人が死亡し、4000~6000mSvでは21人中7人が死亡している。この分布を曲線で近似すると図のよ

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  • 酒やタバコは放射線より恐い : 池田信夫 blog

    2011年05月01日10:25 カテゴリエネルギー 酒やタバコは放射線より恐い 原発が恐れられるのは、凶悪な「放射能」で人を殺すと思われているからだろうが、放射線は特別な物質ではない。それは何十年も後に癌の発症率を数%増やすだけだ――と私がツイッターで書いたら怒る人がいるが、それは発癌物質としても特別に有害ではない(放射線についての常識をもっている人は読む必要はない)。 受動喫煙の女性1.02~1.03倍野菜不足1.06倍放射線100~200mSv1.08倍塩分の取りすぎ1.11~1.15倍放射線200~500mSv1.16倍運動不足1.15~1.19倍肥満1.22倍放射線1Sv1.4倍毎日2合以上の飲酒1.4倍放射線2Sv1.6倍喫煙1.6倍毎日3合以上の飲酒1.6倍国立がん研究センターによれば、いろいろな生活習慣と発癌性(通常に比べたリスクの大きさ)の関係は左の表のようなものだ。この

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  • BPOはNHKの捏造を調査せよ* : 池田信夫 blog

    2011年12月30日16:26 カテゴリメディアエネルギー BPOはNHKの捏造を調査せよ* きのうの記事に専門家からコメントが寄せられたので、補足する。細かい話なので、関係者以外は無視してください。 この「追跡!真相ファイル:低線量被ばく 揺らぐ国際基準」を強く批判したのは、学習院大学の田崎晴明氏である。彼はこう書いている:ここでいう「驚くべき事実」というのは、「ICRP が採用している低線量の被ばくによるガンのリスクは、広島・長崎での被爆者(LSS 集団)の追跡調査の結果から得られたリスクの約半分だ」ということ。 でも、こんなのは、専門家だけが知っていた知識ではないし、まして機密情報でもない。 被ばくリスクについて真面目に考えている人ならだいたいは知っている「常識」の一つなのだ。 低線量の放射線をゆっくりと浴びた場合は、強い放射線を一気に浴びた場合よりも健康被害が少ないので、それを補

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  • 原発事故の加害者たち : 池田信夫 blog

    2011年12月09日09:21 カテゴリエネルギー 原発事故の加害者たち 今年は原発事故で、今まで世の中に相手にされなかった人々がスターになった年だった。今週のメルマガが「笑える」と好評だったので、一部を転載しておこう。武田邦彦:「原発が核爆発する」という発言で物笑いの種になり、さすがに元の記事を訂正したが、私が批判したら意地になって「臨界=核爆発」だと言い始めました。この定義によれば、すべての原発は「核爆発」していることになる。「1mSv以上はすべて危険だ」とか「福島の野菜は青酸カリより危険だ」などという話は、もっと根も葉もないデマ。彼は放射線医学の専門家ではないのだから、こういう話には何の科学的根拠もない。 小出裕章:「チェルノブイリで数十万人が死んだ」という彼の話は、最新の国連科学委員会の調査で否定されました。確認された死者は62人。それ以外に発癌率の増加は観察されていない。このよ

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  • 権力にぶら下がって権力をなじる朝日新聞 : 池田信夫 blog

    2011年09月29日21:35 カテゴリ法/政治 権力にぶら下がって権力をなじる朝日新聞 野田首相が「ぶら下がり」をやめたことに対して、記者クラブが反発を強めている。特に執拗に批判しているのが朝日新聞だ。きょうの4面の記事(ウェブには出ていない)では、こう書く:首相としての発信力を高めるよりも、失言などのリスクを避けることを優先する考えだ。ただ、野田首相は臨時増税案を決定しても記者会見も開いておらず、国民への説明責任を十分果たしていない。この記事を書いた南彰と岡村夏樹という記者は、ぶら下がりと記者会見の区別もついていないようだが、どこの国でも最高首脳の記者会見というのは、そんなに数多く開かれるものではない。オバマ大統領の会見は、9・11の前は6月だ。「情報発信」のためのweekly adressは毎週、行なわれているが、記者に即興で答える非公式の会見はまったく行なっていない。彼は「説明責

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  • ビル・ゲイツ、エネルギー問題を語る : 池田信夫 blog

    2011年09月10日07:27 カテゴリエネルギー ビル・ゲイツ、エネルギー問題を語る きょうシアトルで、西和彦さんと一緒にビル・ゲイツにインタビューした。彼は福島事故について驚くほどくわしく知っていて、「合理的な日人が非合理的な反応をしているのは残念だ」と言っていた。特に原発や放射線のリスクについての科学的知識が政治家や一般国民に知られていないことが問題を必要以上に混乱させている、と語った。 印象的だったのは、中国がウェスティングハウスのAP1000を60基発注するという話だ。中国は世界中からエンジニアを集め、国家プロジェクトとして原子力開発を進めている。先月、第1号機が納品された。これは1基115万kWだから、合計6900万kW。これだけで日の原発の合計をはるかに上回る。設計はすべて同じだから、コストも非常に安い。 重要なのは安全性だが、AP1000のような第3世代の原子炉には、

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  • 松本発言をめぐる奇妙な「空気」 : 池田信夫 blog

    2011年07月05日12:43 カテゴリメディア 松発言をめぐる奇妙な「空気」 松復興担当相が辞任した。これ自体は当然のことだが、ここまで来る経緯には違和感を感じる。当日(3日)には報道がなかったのに、地元のローカル民放の映像がYouTubeに投稿され、それが3日の深夜から100万回以上も再生される大騒ぎになってから、翌日やっと報道が始まった。 それも毎日新聞は「松復興担当相:岩手、宮城知事と会談『復興は知恵合戦』」と暴言にはまったくふれず、NHKも夜になって小さな扱いで報じただけだ。野党の対応も奇妙だった。自民党の石原幹事長は「釈明をするか、釈明するつもりがないなら辞めるしかない」と、陳謝すれば辞任要求はしないような腰の引けた発言をし、公明党も辞任要求をしなかった。 これはおそらく、松氏が「同和のボス」として知られているからだろう。あの程度の知能の人物が閣僚までやれるのは、彼が

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  • 放射能バブル : 池田信夫 blog

    2011年07月02日11:36 カテゴリ科学/文化 放射能バブル 今の日の状況は、10年前のアメリカに似ている。9・11の直後は、リベラル派のNYタイムズもブッシュ政権の戦争を熱烈に支持し、シリコンバレーで設立されるベンチャーはセキュリティがらみばかりになり、「セキュリティ・バブル」と呼ばれた。日でも科研費の最大の重点がセキュリティになり、私も某大学の「セキュリティの何とか」と題したプロジェクトに参加して論文を書いたが、中身はセキュリティとは何の関係もなかった。 ここから類推すると、今の放射能バブルはこれから役所や大学に広がり、再生可能エネルギーの研究にまた公費が投入されるようになるだろう。しかしセキュリティ・バブルのときシュナイアーやガードナーなどリスク管理のプロが指摘したように、テロの脅威などというものは普通の人にとって意味のない問題である。同様に、あなたが原発によって命を落とす

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  • 太陽光発電という「課税」 : 池田信夫 blog

    2011年05月28日12:30 カテゴリエネルギー 太陽光発電という「課税」 G8サミットで、菅首相は「2020年代の早い時期に『自然エネルギー』の比率を20%以上にする」と語り、「1000万世帯に太陽光パネルを設置する」という目標を表明した。海江田経産相は「聞いてない」とコメントしたそうだが、当然だ。この目標の実現には巨額の国民負担が必要だからである。 「自然エネルギー」を太陽光・風力などの「新エネルギー」と考えると、その比率は現在1%未満。太陽光パネルを設置している家庭は54万世帯である。これをあと10年で20倍にすることは、普通の市場メカニズムでは不可能だから、政府が補助金を増額するしかない。 太陽光パネルの設置には1戸あたり約240万円かかるが、国の補助金は1kWあたり4万8000円で、平均20万円/戸である。これだけでも950万世帯に支給すると、1兆9000億円だ。これに加えて

    太陽光発電という「課税」 : 池田信夫 blog
    jiwer5959
    jiwer5959 2011/05/28
    現状の設置補助金とFITを1000万世帯に広げると3兆5000億円かかるが、これでは20倍にならない。少なくともこの2倍の補助金を出すとすると、7兆円の国民負担が必要になる。
  • 「メルトダウン」という言葉はやめよう : 池田信夫 blog

    2011年05月14日12:00 カテゴリエネルギー 「メルトダウン」という言葉はやめよう つまらない話だが、いまだに「お前はメルトダウンしないと言ったじゃないか」という類のコメントが来るので、整理しておく。 問題を混乱させたのは、細野首相補佐官(原発担当)の発言である。彼が「1号機の原子炉の状態はいわゆる“メルトダウン”の定義が当てはまると思う。原子炉の底のほうにほぼすべての燃料が溶けて集まっているとは私も想定しておらず、認識が甘かったと反省している」と謝罪したため、メディアが「初めてメルトダウンを認めた」とか「今まで隠蔽していた」とか騒いでいるが、これは彼の個人的な定義にすぎない。 私は3月12日の記事で、保安院の資料に「燃料溶融」という言葉があることについて「燃料溶融」が完全なメルトダウン(炉心溶融)を意味するわけではない。核分裂が暴走して炉心溶融で圧力容器が破壊されると、核燃料が水

    「メルトダウン」という言葉はやめよう : 池田信夫 blog
    jiwer5959
    jiwer5959 2011/05/14
    「さらに自称ジャーナリストが「少しでも燃料が溶けていたらメルトダウンだ。政府は問題を隠蔽している」などと騒いだため、混乱が拡大した。」
  • 電気代を上げなくても被災者の補償はできる : 池田信夫 blog

    2011年05月12日21:36 カテゴリエネルギー 電気代を上げなくても被災者の補償はできる きょうの閣僚会議で決まるはずだった東電救済案が、首相の判断で先送りになった。首相は「賠償スキームについては、決して東京電力の救済ではない。被害者の皆さんに、一日も早く、救済がきちんと実行されるようにという観点で、この間の経緯をお話いただいた」と語っている。東電救済という批判がよほど気になったのだろう。 今回のスキームは正確にいうと、東電の株主(および貸し手)の救済である。ネット世論調査でも「東電の株主、債権者も負担を負うべきですか?」という質問に「負う必要はない」と答えた人は3.8%しかいない。このまま強行したら、国会では野党が反対に回り、電力会社のロビー活動で大混乱になるだろう。これが裁判所で行なわれる法的整理と行政の裁量による任意整理の違いである。 被災者の補償は数兆円規模といわれるが、東電

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  • 原子力の魅力はイノベーションがなかったこと : 池田信夫 blog

    2011年05月05日18:13 カテゴリエネルギー 原子力の魅力はイノベーションがなかったこと ビル・ゲイツのWiredビジネス会議での発言が話題になっている。「福島事故があっても原発は火力より安全だ」という話が注目されているが、題はエネルギー産業のイノベーションだ。彼は「原子力にはほとんどイノベーションがなかった。それがこの産業の魅力だ」という。 電力産業はこの数十年、地域独占と規制に守られて、古い技術がいまだに残っている。福島の悲劇は、40年前の「第2世代」の原子炉を延命していたことで、現在の主流である第3世代の原子炉では、受動的安全装置によって福島のような事故は(設計上は)起こりえない。第4世代が、彼の投資しているテラパワーなどの軽水炉と異なる設計思想である。まだ開発段階だが、主な技術として次のようなものがある:超高温ガス炉 超臨界圧軽水冷却炉 溶融塩炉 ガス冷却高速炉このような

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    jiwer5959
    jiwer5959 2011/05/05
    「現在の主流である第3世代の原子炉では、受動的安全装置によって福島のような事故は(設計上は)起こりえない。」
  • 大江健三郎氏の犯罪 : 池田信夫 blog

    2011年04月23日15:37 カテゴリ法/政治 大江健三郎氏の犯罪 沖縄の集団自決をめぐって争われた名誉毀損訴訟の最高裁判決で、被告の大江健三郎氏と岩波書店が勝訴した。これまでの経緯を知らない人が、大江氏が正しかったと誤解するのもよくないので、少しコメントしておく。 問題の訴訟は、2007年の記事でも書いたように、赤松嘉次大尉らを集団自決を命じた屠殺者だと罵倒した大江氏の『沖縄ノート』の記述が事実かどうかをめぐって赤松大尉の遺族などが起こしたものだ。これについては曾野綾子氏が現地調査をした上で「事実ではない」と指摘し、大江氏側も問題の記述が伝聞で確認できないことは認めた。 一審の大阪地裁は「軍の命令があったと証拠上は断定できないが、関与はあった」という理由で原告の申し立てを退けた。これは「ノーベル賞作家」に配慮した問題のすり替えである。原告は赤松大尉が集団自決を命令したかどうかを問うて

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  • ビル・ゲイツ、原発を語る : 池田信夫 blog

    2011年04月21日11:23 カテゴリエネルギー ビル・ゲイツ、原発を語る 以前の記事でもちょっと紹介した、ビル・ゲイツの投資している原発プロジェクト「テラパワー」について、彼がTEDで語っている(日語字幕つき)。「2050年にCO2の排出量をゼロにする」という目標はユートピア的だが、その達成方法について語っている部分はビジネスマンらしいリアリズムでおもしろい。 再生可能エネルギーは燃料を必要としない点ではすぐれているが、こういった技術で収集できるエネルギー密度は発電所に比べ著しく低いため、普通の発電所の何千倍もの面積が必要。太陽や風のような不安定な供給源に頼るとすると、それを利用できない間エネルギーを得る別の手段を用意しなければならない。 エネルギー貯蔵の問題も重要だ。あらゆるタイプのバッテリーを検討したが、いま入手できるバッテリーをすべて集めてもエネルギーを10分間も供給できない

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  • 原子力利権と電波利権 : 池田信夫 blog

    2011年04月13日09:46 カテゴリエネルギー 原子力利権と電波利権 原子力は何よりも大量破壊技術であり、それを同盟国で共有してコントロールすることは、冷戦におけるアメリカの世界戦略にとって重要だった。しかし被爆国である日には「核アレルギー」が強く、原子力を持ち込むことは困難だった。この対立を利用して原子力利権を生み出したのが、正力松太郎である。以前の記事では書の電波利権の部分を紹介したが、原子力利権の部分も興味深い。 アメリカが日に原子力を売り込む上で、正力が読売新聞のオーナーであることは重要だった。原水禁や原水協などの左翼団体は原子力の導入に強く反対し、原子力発電をゲンパツというゲンバクとまぎらわしい略称で呼び、「原発は原爆のように爆発する」と恐怖をあおった。左翼が消滅した今日でも、こういう勢力は「エコロジスト」と衣替えして生き残っている。 これに対して、読売新聞は「原子

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  • 捨てる勇気 : 池田信夫 blog

    2011年04月07日07:44 カテゴリその他 捨てる勇気 佐賀県武雄市の「被災犬受け入れ計画」について孫正義氏のつぶやきに私が「行方不明がまだ1万人以上いるのに、犬の心配してる場合じゃないでしょ」とコメントしたら、驚くほど多くの反発がきた。これは市が公共施設に犬を収容するのではなくNPOの支援を斡旋するという話らしいので、私のコメントにも誤解があったが、考えさせられたのは反論の多くが「人命も犬の命も同じだ」と怒っていたことだ。 その通りである。犬の命もの命も、牛の命も豚の命も同じだ。ではなぜ「牛を殺すのはかわいそうだ」という話にならないのだろうか。いうまでもなく、牛は殺すために飼われているからだ。デリダも指摘するように、犬をかわいがって牛を殺すのは、西洋の自民族中心主義にすぎない。インドでは許されない。 まだ行方不明が15000人以上いるということは、救援・捜索活動の手が足りていない

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    jiwer5959
    jiwer5959 2011/04/07
    あっちもやってるから、こっちもOK。命を奪うことを勇気と表現。。。
  • 東京に地震が来たら : 池田信夫 blog

    2011年04月02日00:30 カテゴリその他 東京に地震が来たら ツイッターで昔の防災番組の話をしたら大反響があった。妙に不安をあおるといけないので、簡単にまとめておこう。 今回の地震による東京の被害は大したことなかったが、前にも書いたように直下型地震のリスクは大きいので、準備したほうがいい。私は1988年の国土庁の被害想定を取材したが、そのときは15万人の死者の大部分は火災によるものだった。2005年の中央防災会議の被害想定でも、死者11000人の57%の死因は火災である。したがって地震そのものより、火災にそなえることが重要だ。 このとき注意が必要なのは、大地震のときは消防がすべての火災に出動できないということだ。1988年の被害想定では300ヶ所以上で同時に出火すると予想されていたが、東京消防庁が出動できるのはその半分以下なので、最初から見捨てる地域は決まっている(これは部外秘)。

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    jiwer5959
    jiwer5959 2011/04/02
    簡単にまとめすぎ。
  • 自動車や石炭火力は原発より危険である : 池田信夫 blog

    2011年03月31日12:30 カテゴリエネルギー 自動車や石炭火力は原発より危険である 自称保守主義者の中島岳志氏が、なぜか左翼系ウェブサイトに「原発に反対してきた理由」を書いている:自動車は普遍的に事故を起こし続けます。日だけでも年間約5000人の命が失われ、多数の負傷者が出続けています。[・・・]しかし、私たちは自動車や飛行機を放棄しません。それは、リスクの存在を前提として、そのリスクよりも利便性のほうが上回るという認識を共有しているからです。しかし、原発のリスクはそれらをはるかに上回ります。一旦事故が起こると(事故の規模にもよりますが)、相当程度の国土が汚染され・・・と内田樹氏と同じような思い込みが続くが、自動車のリスクを「年間5000人」と書くのなら、同じ基準で原発のリスクを比較しないと不公平だろう。日の原発事故の死者は、これまでゼロである。2名の死者が出た東海村事故は核燃

    自動車や石炭火力は原発より危険である : 池田信夫 blog