天井崩落事故が起きた中央自動車道、笹子トンネルの外に並ぶ救急隊や警察の車両(2012年12月2日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【12月10日 AFP】9人が死亡した中央自動車道・笹子トンネル(Sasago Tunnel)の崩落事故は、老朽化したインフラを早急に更新する必要に迫られている先進諸国への警鐘として捉えるべきだと専門家らは指摘している。現状を維持するだけでも世界規模で数兆ドルかかるが、昨今の緊縮財政も相まって、不可欠な改修の優先順位は危険なまでに大きく後退しているのが現状だ。 第一生命経済研究所の永濱利廣(Toshihiro Nagahama)主席エコノミストによると、保守作業は緊急性が分かりにくいため、なおざりにされがちだという。 2日に起きた笹子トンネルの事故原因はまだ明らかになっていないが、初動捜査の段階で、開通から35年が経過したトンネルの天井板接合
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