万引きをした罪で起訴された高齢者2人について、大阪地方検察庁堺支部が認知症で裁判の内容を理解できないとして起訴を取り消していたことが分かりました。 おととし9月、大阪・堺市のスーパーマーケットで食料品を万引きしたとして、大阪地方検察庁堺支部は82歳の女性を略式起訴し、女性はその後、認知症と診断され入院しました。 捜査関係者によりますと、その後、女性の弁護士の請求で正式な裁判が始まりましたが、女性の受け答えなどから裁判の内容を理解できないと判断され、裁判が停止されたということです。 また、おととし3月、酒などを万引きしたとして起訴された65歳の男性についても、認知症を理由に裁判が停止されたということです。 これを受けて、大阪地検堺支部は病状が改善する見込みがないとして、今月、2人の起訴を取り消しました。 大阪地検堺支部は「起訴の時点で刑事責任を問えるかどうか確認しているが、病状の進行を踏まえ