雪下ろし中の事故など、雪害による死傷者が全国で相次いでいるとして、古屋圭司防災相は4日、被害の多い秋田県に政府調査団を派遣すると発表した。実情を精査したうえで市町村と調整し、除雪作業などへの支援策を検討する。 全国の今冬の雪害死者数は43人で、8割以上が65歳以上。秋田県は13人で最多だ。負傷者は570人で、同県が約2割の111人を占める(総務省消防庁まとめ、4日午後1時現在)。県南部の横手市や湯沢市では、積雪深が平年の3倍近くになり、県は先月17日、40年ぶりに雪による災害対策本部を設置した。 調査団は西村康稔内閣府副大臣を団長とし、内閣府や国土交通省、総務省の職員ら約10人で構成。6日ごろに出発する。支援策は、屋根の雪下ろしなどを中心に検討するという。(石川智也)