「豊かになったが人情は失われた。困っている人を見ても道行く人は誰も助けようとはしない」というのは中国で良く聞く現代社会批判のフレーズだ。だがその状況も変わるかもしれない。困っている人を助けて、大学受験を有利にしようとする受験生の一群が出現するからだ。 2014年5月25日、法制晩報は中国31省・市の大学入試特別加点の新規定が公表されたことを取り上げた。中国の大学入試は基本的に「高考」と呼ばれるセンター試験風の一発勝負の試験で決まる。二次試験はなく、本当に一発勝負で決まるのが日本と違うところ。 ただ自治体のスポーツイベントで好成績を残したり、数学オリンピックで受賞したり、あるいは少数民族だったり、優秀学生幹部(!”)だったりと、条件を満たすとその試験の成績に加点することができる。内申点のようなものといえばわかりやすいが、試験結果に直接足すという方式はなんとも露骨。日本に置き換えたら「甲子園に