ジュリアンジージエ・イー(20)は、フィギュアスケートではマレーシア初となるオリンピック出場選手だ。だが、彼は五輪の舞台で、おなじみのチャイコフスキーやラフマニノフのクラシック曲に乗せて演技をするつもりはなかった。マーラーでもなければビゼーでも。彼が選んだのは米国人作曲家の作品。とは言えガーシュインの軽快な音楽とは違う。 イーがフリーの演技で使ったのは、ソウル歌手のジェームス・ブラウンの楽曲だ。「マンズ・マンズ・ワールド」や「セックス・マシーン」といった往年のヒット曲のメドレーで、ブラウンの声が場内に響き渡ることになる。 「ジェームス・ブラウンのエネルギー量(のすごさ)を舞台上で表現できたら、観客にも審判にも受けるはずだ」と、イーは去年9月、ドイツでの大会で出場権を獲得した際に語っていた。 ジャスティン・ビーバーの曲もOKに 平昌冬季五輪は、フィギュアスケートのシングルとペアの競技でボーカ