フランス西部ラドゥナックの風力発電用の風車(2018年9月28日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / DAMIEN MEYER 【10月5日 AFP】化石燃料に代わるエネルギー源として期待のかかる風力発電だが、大気中に熱や水蒸気を再分配するために気候変動の原因となっているとする研究論文が4日、学術誌「ジュール(Joule)」で発表された。 米ハーバード大学(Harvard University)の研究チームによると、米国全体の電力を風力発電で賄った場合、風力発電所を設置した地域の地表温度は0.54度、米本土全体の地表温度は0.24度上昇するという。 この論文の執筆者の一人、ハーバード大のデービッド・キース(David Keith)教授(工学、公共政策)は、「風力はあらゆる環境的尺度で石炭より優れているが、その環境への影響を無視できるわけではない」と指摘した。 19世紀末以降、地球