世界最大規模の従業員数を抱えるIBMは米国時間1月30日、人の遺伝子情報に基づいた差別を違法なものとする連邦法案への支持を明らかにした。 遺伝子検査における技術が進めば、医師が患者個人にあわせて薬の処方を調整することや、糖尿病や乳ガン、心臓病などの因子を持った患者に対してそれらの病気を予防的に治療することが可能になる。 しかし、遺伝子情報を基に差別が行われるのではと恐れる人々は、遺伝子検査技術を利用しないかもしれない。また、保険会社が治療費の高い病気の因子を持った人に対する補償内容を制限しようとする可能性や、雇用者が遺伝子情報によって雇用や昇進を決定するようになる可能性があるという意見もある。 こういった問題は30日、米国下院下院教育および労働委員会のもとにある健康、雇用、労働、年金に関する小委員会が「遺伝子差別からの労働者保護」をテーマに行った公聴会の場で議論された。 IBMの最高プライ