1 2 3 4 三菱自動車 益子修社長インタビュー 「これは単なる景気循環ではない!米国市場崩落と電気自動車革命の誤解を解く」 この7月、世界初の量産型電気自動車を発売する三菱自動車には、経営破綻した米ゼネラル・モーターズ(GM)をはじめ、世界各国のメーカーからOEM(委託生産)の依頼が来ているといわれる。環境技術は今や、自動車メーカーの生命線だ。だが、三菱自動車の益子修社長は、いくら日本勢が環境技術でリードしたとしても、圧倒的な独り勝ちは不可能と見る。ビッグスリー問題と環境対応に揺れる自動車ビジネスの行方から、電気自動車の“等身大”の可能性まで、縦横無尽に語ってもらった。 (聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 山本猛嗣) ―ビッグスリーが相次ぎ破綻するような時代は想像できたか。 ビッグスリーといえば、かつては“アメリカ”そのものだった。むろん、ここ数年、彼らが非常に厳しい状況に陥っ