JR東日本は28日、JR南武線の府中本町―稲田堤(川崎市多摩区、約4.3キロ)間の連続立体交差化工事を報道陣に公開した=写真。本線工事で初めてジャッキアップ工法を採り入れており、工期短縮、工費節約につながるという。 ジャッキアップ工法が使われたのは、高架と、従来の線路を結ぶために使われた橋。橋は、全長160メートルの鉄筋コンクリート製で四つに分かれ、斜めの状態からジャッキで水平にし、さらに必要な高さまで持ち上げて高架橋にする。仮設の高架橋の新設、撤去が不要になる。 工事は都、稲城市、JR東日本が1997年1月に着手。2015年度末の完成を目指す。 この工事で、稲田堤―府中本町間にあった15の踏切がなくなる。