「稽古(けいこ)を重ねるたびに義太夫の奥深さや難しさを実感しています。初舞台ですが、気を引き締めて主人公に感情移入しながら場面の緊張感を演出したい」と話すのは、上智大学理工学部の坂本治久教授(51)。機械設計や計測、先進加工技術の研究開発の合間を縫って、21日の義太夫教室の発表会に向けた準備に余念がない。 国際会議の際にフランス人研究者から日本の伝統芸能について聞かれ、満足に答えられなかった。「自国の伝統芸能を一つぐらい説明できるように」と思っていた時、文楽の公演に誘われた。「三味線と語り、人形が織りなす重層感に感動した」。文楽界の重鎮・豊竹英大夫(とよたけはなふさだゆう)さんの楽屋を訪ね、弟子入り志願した。 この記事は有料記事です。 残り129文字(全文438文字)
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