加納実紀代先生が2月22日に亡くなられた。 敬和学園大学を定年退職されてからしばらくして持病の肺気腫が進み、酸素吸入が必要となった。しかし、そんなことはものともせず、これまでどおり研究、執筆活動を続け、東京近辺はもちろんのこと、広島、新潟、岩手などどこへでも講演やシンポジウムに出かけられていた。しかし、昨年5月にすい臓がんとの診断を受けた。闘病生活の中で、昨年11月、1980年以降につづった文章をまとめ、『「銃後史」をあるく』を刊行された。その真っ赤な帯には「戦前・戦後をつらぬく被害と加害 戦争は、女を<解放>したか」とある。戦争とジェンダー、戦争を考える上での被害と加害の二重性は加納先生が取り組み続けたテーマだった。 加納先生は、2002年4月から2011年3月まで本学の特任教授として教鞭を執られた。 日本近現代史の担当者だった田中利幸先生が広島平和研究所に転出されたため、後任人事が行わ
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