※写真はイメージ (c)GettyImages 大学3年生の就職活動がこれから本格化します。新卒採用では「体育会系学生は就職に有利」と長年いわれてきました。そこにはどのような背景、歴史があるのでしょうか。いまでも有利なのでしょうか。京都先端科学大学准教授の束原文郎さんは著書『就職と体育会系神話』(青弓社)で、体育会系学生の就職活動のあり方を探り、問題提起しています。束原さんに話を聞きました。 【主要424社調査】「早慶」の就職状況を徹底比較 * * * ―――体育会系学生は就職に有利、そんな神話が語られることがあります。これはどのような背景があるのでしょうか。 コミュニケーション力がある、交渉力にたけている、そして顔が広くて営業に向いている、といったことが今でも通説として語られるきらいがあります。 歴史的にみると、体育会系の学生は健康状態がきわめて良いことを企業が高く評価していたのが、