政府が新型コロナウイルス対策として導入した接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止することを発表した。感染者と接触した可能性があることを知るためのアプリだったが、政府が陽性者の全数把握を見直したため、役割を終える形だ。 ココアは安倍政権下の2020年6月、約3億9千万円の予算を投じてつくられた。9月9日時点で4000万件以上のダウンロードがあったとされるが、目標であった6000万件には届かず。不具合も続出し、「失敗だった」という声も多い。 ココアの成否をどう見るか、課題はどこにあったのか。大手IT企業プロダクトマネージャーで、ココアの開発に携わった児玉哲彦氏に話を聞いた。 * * * ――ココアとはどういったかかわりだったのでしょうか。 ココアは最初、エンジニアが有志で立ち上げたコミュニティで制作されていました。オープンソースソフトウェア(OSS)と呼ばれるもので、ソースコー
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