タグ

2022年6月1日のブックマーク (2件)

  • 「ディストピア」時代を超えて現れる未来の小説は 『日本の同時代小説』 | BOOKウォッチ

    現代文学の描く景色がいつからか霞んで見える世代にとって、書『日の同時代小説』(岩波新書)は格好の虫眼鏡であり、鳥瞰図ではないか。純文学だけでなく、エンタメ、ノンフィクションも俎上に乗せてこの半世紀をたどる書には、驚異的な数の作家が登場する。巻末一覧によれば、坪内逍遥から若杉冽まで実に約350人。その作品を時代背景とともに読み解く文芸評論家の著者・斎藤美奈子氏の評は、簡潔で小気味いい。 例えば、『太陽の季節』(石原慎太郎)は「小生意気な遊び人の高校生を描いた不良小説」、『世界の中心で、愛をさけぶ』(片山恭一)は「純愛と難病が好きなケータイ小説の高級バージョン」、『火花』(又吉直樹)は「往年の私小説に近い自虐的なタワケ自慢と貧乏自慢」という按配だ。 著者は自分の生きている時代の性格を知りたいという思いに従い、年代別に作品を紹介していく。以下、大ざっぱな時代区分で見ていくと、まず1960年

    「ディストピア」時代を超えて現れる未来の小説は 『日本の同時代小説』 | BOOKウォッチ
  • 僕たちは「クソどうでもいい仕事」を根絶できる

    これから私はみなさんに、希望に満ちた未来を提案したいと思います。ハートランドという、ブロックチェーンの技術を使ったまったく新しいかたちの「国家」のご提案です。 将来に対する不安が渦巻く今日において、何の夢物語をと思われるかもしれませんが、どうか聞いてください。 ハートランドという「国家」のご提案 現在の資主義では、それぞれの人の能力が「年収」というかたちで「価値」づけられていて、それは、おおまかにみて全員が同じ条件のもとで競争した結果だというふうに考えられていますよね。 実際のところ、こうした価値基準はそれほどフェアではありませんが、そう考える私のような人間も、現状、この仕組みから逃れることはできていません。日常生活のレベルで、そうした社会のシステムの上に生きているからです。 文句を口にすることはできても、「世論」ですら経済原理の中で決まる仕組みの上に生きているので、従わざるを得ないとい

    僕たちは「クソどうでもいい仕事」を根絶できる