前の記事『一流ボートレーサー逮捕の再来か…「証拠もある」不正が疑われるレーサーの元妻が衝撃告白』では、レース不正が疑われるある選手の元妻が不正の実態を告発した。ここからは、競艇八百長でいかにして汚れたカネが生み出されているのかをみていこう。 2ヵ月で1520万円を荒稼ぎ <4月は、C(選手の実名)2回、D(同)2回、横取りで、合計760づつしとるんやで 大きいわ>(原文ママ) これは競艇八百長で2020年に逮捕された西川昌希元選手と、共犯者の増川遵との間で交わされた「LINE」のやりとりである。 西川は、通信機器の持ち込みが禁じられているレース場に大胆にも私物のスマホを持ち込み、舟券購入役の増川と「仕事レース」(八百長)の買い目をLINEで相談していた。このLINEのやりとりは、西川事件の刑事裁判で検察側が証拠提出したものである。 西川は自身の著書でも明かしているとおり、自分以外の八百長選