1994年W杯のヒーローとして崇められるローマリオ。政治家となった彼が、ブラジルW杯に批判的なのはなぜか(Lianne Milton/The New York Times) 政治家になっても型破り 人と同じはありえない。それが彼のやり方だ。 シャカレシーニョ区で路地裏サッカーに興じていた少年時代もそうだった。ロマーリオ・ジ・ソウザ・ファリアは毎日毎日、近所の子供たちの間でずば抜けていた。クラブと国代表のスター選手になった頃には、練習場にヘリコプターで乗り込んだりした。現役の絶頂期ともなると、世界中でもてはやされて浮かれ騒ぐ日々を送りながら、「夜遊びしないと得点もしない」と豪語した。 政治家になった今、ロマーリオはやっぱり型破りだ。来年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会の計画について、ペレ、ロナウド、ベベットなど、ブラジルの名選手たちがどんなに褒めそやしても、彼は民衆の代表として反対意見を