安倍晋三元総理が銃撃されて死亡するという衝撃的な事件。 歴代最長の安定した政権を築き、外交・内政の両面で成果を上げたとする評価がある一方、国民への説明責任を果たしていなかったと指摘する声もある。 果たして安倍とはいかなる政治家だったのか。 関係者へのインタビューを通じて探った。 前回の菅・前総理大臣に続き、今回は、自民党総裁選挙で2度にわたって安倍と争った“最大のライバル”石破茂・元幹事長に話を聞いた。 【リンク】菅義偉が語る安倍晋三 「21世紀の総理」は安倍と予感 2人の出会いは、安倍が衆議院議員に初当選した約30年前にさかのぼる。 当選3回だった石破は、党の国防部会などで安倍が発言する様子を見て、その見識や弁舌に非凡さを感じたという。 「極めて安全保障に見識のある人だなと思いました。いわゆる心情的なタカ派ということではなくて、当選1回だけどもかなり理論的に喋る人だなと思った」石破は、出