野菜栽培のベンチャー企業であるフェアリーエンジェル。同社が手掛ける植物工場は,クリーン・ルーム内で温度や湿度,光の照射量,栄養素を含んだ溶液の濃度などを管理・制御する,「完全制御型」と呼ばれるもの。この植物工場で栽培された野菜は,季節や天候に左右されることなく安定的に量産できる,ほぼ無菌の室内で無農薬栽培されるため安全・安心などといった特徴があります。完全制御型の植物工場に関しては,2008年2月11日号の日経エレクトロニクス本誌の特集記事「エレクトロニクスで農業革命」で,取り上げていますので,記事をご覧になった読者の方は多いかと思います。 そんなフェアリーエンジェルが2008年8月29日,福井県美浜町で稼働し始めたばかりの植物工場「エンジェルファーム福井」の見学会を開催しました(Tech-On!の関連記事 )。私自身,メーカー勤務時代はディスプレイ製造工場で量産試作などを検討した経験があ