猛スピードで全国に高速鉄道路線を建設し続けてきた中国国鉄だが、北京交通大学経済管理学部の趙堅教授がその高速鉄道の採算の悪さと債務問題を指摘し、列車の中国語である「火車」とかけて「火の車」と翻訳されたことが日本でも話題になっている。 ところで、この趙堅教授をGoogleで検索すると、何十年間も高速鉄道反対で論陣を張り続けた筋金入りのアンチ高速鉄道論客である。中国政府が高速鉄道を計画し始めたのは1990年代初頭とされるが、趙教授は確認できるだけでも1993年に北京交通大学で上海・北京間の高速鉄道について研究を始めた時に早速反対している。それから実に26年である。2009年の「陽光衛視」の取材では「中国は1キロたりとも高速鉄道を建設すべきではない」と喝破している。恐らくはこの時の「高速鉄道はコストが高すぎ、その結果料金も人民にとって高すぎて需要がない」「米国にサブプライム危機があったように、中国