東京・日本橋の上を通る首都高都心環状線を地下に移す工事が進んでいるが、地下ルートの開通は2035年、全面撤去は2040年の予定となっている。高架橋の撤去で日本橋の景観は一変する予定なのだが、難工事などの課題もいろいろ待ち受けている。 区間のほとんどが日本橋川を覆う高架橋で、日本橋周辺の景観問題はたびたび指摘されてきた。都心環状線地下化について、今後の見通しを清水草一氏が分析する。 文/清水草一 写真/清水草一、首都高速道路株式会社 【画像ギャラリー】今の日本橋と、地下化計画の資料をチェック!(12枚)画像ギャラリー ■首都高地下化の費用は3200億円! と今は言われているが…… 首都高都心環状線(C1)日本橋付近の地下化工事が始まっている。まずは付近の出入口の連絡路を撤去するため、今年5月に江戸橋および呉服橋出入口が閉鎖された。今後、開削トンネル工事、シールドトンネル工事と進み、地下化され