中国で新型コロナウイルス感染が再拡大し、ピークを迎える6月末にかけて週に約6500万人が感染するとの試算が示された。オミクロン株「XBB」系統が先月下旬からコロナ感染拡大に拍車をかけており、保健当局はワクチン接種を急ぐ。 地元メディアの澎湃新聞が呼吸器疾患の専門家、鐘南山氏が広東省広州市のバイオテクノロジー会議で示したプレゼンテーションを引用して22日報じたところでは、感染者は5月末までに週4000万人、1カ月後のピークに同6500万人に達すると予想されている。 中国当局がコロナを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」を突如撤廃して感染が猛威を振るってから半年近くが経過した。市民の免疫が低下する中、鐘氏の試算は新たな感染の波がどのように展開していくのかを探る数少ない手掛かりとなる。 コロナとの共生にかじを切ったことを受け、中国疾病予防コントロールセンターは今月に入って週次統計の更新をやめており、コ