「今や私達の生活に欠かせない生成AIだが」そんな書き出しを来年あたりはしているのではないだろうか。AIのスマホアプリに音声認識がついておしゃべりができたり、その進化の速度はめざましい。 私は計算ができなかったりウソをしれっとつく今のAIの至らぬところが好きだ。でもすぐに更新されて忘れてしまうのだろう。せめて思い出にでもできたらいいなと思う。 おふくろの味、大学の学食の味、味には思い出がある。AIにレシピを聞いてせめて味としておぼえておこう。
円安になって物価が上がり、さらに戦争によるエネルギー価格高騰もあってどんどん上がり、今なにが流行ってるかといえば「お金」じゃないだろうか。儲けようとか損したくないとかでなく「お金」そのものを知りたい。 思えば数々のニッチな分野の専門家と街を歩いてきたシリーズであるが、今回は私達の生活にダイレクトに関わってくる「お金」そのものの専門家を呼んでみることにした。 はじめてお金のことが分かった専門家を呼ぶ いつか新聞とか読んで株とかやってお金のことがわかるんだろうなと思っていたが、全部ダメなまま40代に突入した。未だ赤ちゃんのままである。 そんな折、田内学さんの書いた『お金のむこうに人がいる』を読むとお金のことが分かった気がした。世の中には経済の入門書が多くあり専門家も星の数ほどいるのだが、田内さんならこの経済赤ちゃんたちを育てるまでいかなくてもあやすことができるのではないか。 ということで渋谷の
パッと見える視界の中に絶対とは言えないまでもほぼ確実に存在するものがある。空気や水、都市においては接着剤もその一つだろう。専門家と一緒に街を歩くシリーズ、なんと今日は接着と接着剤を見て歩くのである。 50年接着剤メーカーにいる専門家と歩く 今回一緒に渋谷を歩いてくれる木村修司さんは接着剤メーカー・セメダイン勤続50年超の最古参社員だそう。検索をすると「接着剤博士」という異名まで出てくる。 接着剤について聞くうえではうってつけの方である。 一方、不安もある。街の接着剤を見ると言ってもそんなに話すことがあるのだろうか。違いが微妙すぎやしないか。だが聞いてみるとおもしろい話がたくさんあった。 セメダインの木村修司さん(左)デイリーポータルZ林雄司(右) ビルのガラスは接着剤でついている 渋谷の駅前からスタートです 林:たとえばこの景色で接着剤使ってるところって考えると…。 木村:いっぱいあります
百貨店は装飾に力を入れる。なので高級石材が使われる。そして高級石材に多い大理石には化石が眠っている。へぇ~、なるほど。 専門家の方には独自の視界があり、一緒に街を歩くとその視点にへえへえ言わされっぱなしだ。今回は石の専門家西本昌司さんと二子玉川の石を見て歩く。 前回に引き続き、街の石を見て歩く活動をしている名古屋市科学館の西本昌司さんと二子玉川の街の石をめぐる。前回の記事はこちら 街で見られる石材を見て歩く活動をしている西本昌司さんと二子玉川の街を歩く。街で見かける石材としては大きくわけると「大理石、御影石、その他」だそうだ。 そして大理石と呼ばれる石材は、生物の骨格や殻からできている石灰岩や、それが熱と圧力で再結晶した結晶質石灰岩などの岩石を加工したものであることを知った。今回は大理石から化石を見つけることを目的としている。 今回は百貨店で「ありました、化石です!」といったことが起こりま
受け入れるクッキーを持ってきた人が汚い 家の近くまで呼び出されたべつやくさんは「それころんだの?」と聞く。ころんだ人が持ってきたようなクッキーを受け入れたいだろうか。そう、これも演出である。 受け入れがたいクッキーとは何かを考えた結果、持ってくる人の見た目の印象がよろしくないのではないかと考えたのだ。 そこで自転車を汚した。泥を作ってぬりたくってきたのである 網やチューブなどの変な部品も追加した。自転車が汚い。そしてサンダルである。 加えてもう一点。露出が多い=服装に清潔感がない。サンダルであり、自転車が汚い。ちょうどウーバーイーツについての言及がTwitterで流行っていた。すぐ参考にした ダメな配達員を目指した どうすれば受け入れがたいクッキーとなるかを考えていたとき、SNSではウーバーイーツの配達員に対してのとあるコメントが流行っていた。「清潔感がなく、サンダルで、自転車が汚
私達が住んでいる街は、そして家は、どうしてこんな形をしているのだろうか。効率を考えて建てるなら直方体がぎっしり並んでいるSF世界のような街になるはずでは。 専門家と街歩きをして腰が抜けるほどへぇへぇ言うシリーズ、今回は建築の専門家と街を歩いた後編である。 建築の学者さんと街を見て歩く 私達が住んでいる街がこんな形なのはどうやら建築基準法という法律によるところが大きいようだ。 そんなことがわかった前回の記事(こちら)にひきつづき東京大学名誉教授、日本大学理工学部客員教授である神田順さんと東急東横線祐天寺駅周辺を歩く。 建築のとりわけ構造の世界では著名な神田さんに「なんで家ってこんなことになってんですか?」とのんきに聞きながら街を歩く。 神田順さん(右)とデイリーポータルZウェブマスター林雄司(左) もし建築基準法がなかったら? 大北:建築基準法がなくて、任せてやっていいよってなったら街はどう
専門家と街を歩くシリーズ、今回は個人タクシーの運転手さんと東急田園都市線三軒茶屋駅を歩く。 道路が一車線から二車線になるとタクシーはどうなるのか? タクシー乗り場がないと街はどうなるのか? タクシーの運転手さんが見ていた景色はちがっていた。そんなタクシー中心の目線で街を歩こう。 今回案内してくれるのは個人タクシーの運転手であり、ライターでもあるぜつさん。街歩きの場所として三軒茶屋駅を指定していただいた。それもタクシー的におもしろい街なんだそうだ。 ぜつさん(左)は個人タクシーの運転手。webマスター林さん(右)と歩く そもそも個人タクシーって? 林 :個人タクシーってなるの大変なんじゃないですか? ぜつ: まず10年間のタクシー経験、これは全年齢必須なんですけど、35歳よりも手前ですとそれに加えて同一の会社で10年間雇用、他の会社に変わるとそこでリセットという形になるんですよ。さらに無事故
こんなこと真顔で言えない 「おれが本物のマッサマンカレーを食べさせてやりますよ(笑)」である。一度こんな状況を作って自分でやってみてほしい。あれを実際にやるとどうしても(笑)がついてしまう。 言ってる(笑)、おれ、あれ言ってるよ(笑)、である。なぜか笑いが止まらない。ひいひい言いながらなんとか声を振り絞って言うことになる。 「おれが本物のマッサマンカレーを食わせてやりますよ。12時40分に渋谷駅西口に来てください」 思ったよりテンションが上がらない 本物のマッサマンカレーを食わせてやるからこのあと12時40分に来いと指定をした。この後にくるのは本来のマンガであれば「なんだと!?」だとか「わかったわ!」だとか、とにかくテンションの高いリアクションだ。 ところが実際に返ってきた言葉は安藤の「今じゃなきゃだめですか?」である。 やだなあ…と思ったらしい一同。忙しかったりカレーをもう一回食べること
知り合いの俳優八木くんは冬でもかき氷を食べに行く。なんだそれと笑ってたら冬こそかき氷なんだという。 ついていったら、なるほど、かき氷ブームこれか。ラーメン食べ歩きみたいことになっている。そしてついには冬こそかき氷だなと思った。 八木くん、ごめん。いや、すいませんでした。 八木光太郎、記事化を断る 八木くんは小劇場界隈で活躍し、映像では乃木坂46の個人PVによく出てたりする俳優さんでLサイズが入らないこともしばしばのごっつい男である。 そんな彼が休みのたびにインスタグラムにかき氷の写真をアップしている。見た目とのギャップがおかしくて一度記事として連れてってほしいと言ったら断られた。 「三食かき氷食べてる人がいる世界なのにぼくなんかが出たら絶対ダメです!」という。 合格だ。そう、試してたのだよ、八木くん。私達はそういう正直な男を求めていたんだ、さあ連れてってくれ!(拝み倒した) わははははは、
地味なハロウィン、商店街のハロウィン、と2日続けてハロウィンの記事が出ているデイリーポータルZですが、逆に、ですよ。ふつうのハロウィンってなんだっけ?と。 昨今のハロウィン盛り上がりの中心部である渋谷のハロウィンはそもそもどういうコスプレをしてたっけ? ゾンビメイクをしたナースコスプレが一番多いイメージだけどそれってそもそも合ってるんだっけ? 気になったので数えに行きました。いざ修羅の国へ。 できるだけ穏やかにレポートします あのー、筆者の前回の記事はお化粧を体験するという記事でして、性差にふれるから持ち上げられたり炎上したり騒ぎになったらやだなーと「淡々と書く」としたんです。 そして今回、行ったのが10月27日土曜の渋谷のハロウィン。群集が軽トラを倒したとかで話題なんです。思いっきり炎上案件なんですよ。でも行ってる方はそんな軽トラが倒れるとか知らないじゃないですか(泣いてます)。数、数え
と言われましても…、というあなた達の気持ちはよくわかる。「へえ~、ここに出るのか」と言われましても、である。 でも考えてみてほしい。この感覚はみんな持っている。私達が家の近所でふだんの道とは一本先で曲がった時、きっと「ここに出るのか~」という場所に出る。 それはちょっとした冒険であり、冒険の終わりには気持ちよさがあるはずだ。そしてそこに気持ちよさがあるならば、共有できさえすればレジャーになる。 雪山を板で滑った者が「怖いがなんらかの気持ちよさがある」と言ってスキーになったのだろう。仲間を集めてこの気持ちよさを共有するのだ。 そこでデイリーポータルZのWebマスターの林さんとライターの西村さんという地図好き二人と編集の古賀さんと筆者合計4人が各自「へえ~ここに出るのか~」という道を考えて集合した。 出発点はみんな分かっているが、どこに出るのかは各ルートの案内人しか分からないというルールだ。
男がビールを注ぐポスターを見つけた。かっこいいと思った。一体どこがかっこいいのかを考えたところ「ビールを見ていない」という点にあることに気づいた。 ひょっとするとビールにかぎらず「見ないで何かをやるとかっこいい」のかもしれない。本稿ではこの仮説を検証してみたい。
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