国内自動車メーカーなどが集まる自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI=トラミ)は15日、2022年度の研究方針を説明した。内燃機関から電気自動車(EV)用モーターやその関連技術に研究の軸足を移す。とりわけ重視するのがモーターの高回転化だ。現状は回転数1万3000rpm前後にとどまるが、5万rpmの「超高回転」を見据えた研究を進める。TRAMIは、国内自動車メーカー9社と変速機メーカー2社が集
日本をはじめ欧米の自動車メーカー・自動車部品メーカーが、希土類フリーの電気モーター開発に力を入れているのはご存知の通りだ。その表向きの狙いは環境対策であるが、裏には地政学的な問題を避ける狙いが含まれている。本稿では、ドイツの自動車部品メーカーであるマーレが先月発表した、磁石を使わない(希土類フリー)の電気モーターをご紹介しよう。 TEXT:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro) すべての写真を 見る マーレは現在、希土類元素を必要としない、新しい種類の磁石を使わない電気モーターを開発している。これにより生産時の環境への負荷を低減できるだけでなく、コストと、リソースのセキュリティ面でもメリットが得られる。新しいモーターの中心的な機能は、誘導性で非接触の動力伝達である。これにより、モーターは摩耗がなく、特に高速で効率的に作動する。効率はほぼすべての動作点(回転域)で95%を超えている
ハイブリッド車や電気自動車などの駆動用に搭載されている高性能なモータ(永久磁石式同期モータ)の多くが,日本メーカー製です。ところが,近い将来,中国製のモータが,席巻する時代が来るという見方がモータ技術者の間で,ささやかれ始めています。 モータ技術者たちが,こうした懸念を持つのには二つの理由があります。まず,モータは構造をまねるのが簡単なこと。モータを分解して寸法や材料を調べれば,簡単にコピー品ができてしまいます。 もう一つは,高性能なモータに必要な希土類を中国が支配しているため,高性能なモータを日本より安く作れるという点です。高性能なモータにはネオジム磁石という強力な磁石を使うのですが,この材料には高温に弱いという欠点があります。特に,ハイブリッド車の場合はモータの近くにエンジンを抱えることから,その熱でモータも高温になってしまいます。こうした高温でも,磁石が劣化しないように,ネオジム磁石
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