1万円札をカラーコピーしたとして、福島県警は25日、福島市太平寺の自称会社役員の男(59)を通貨及証券模造取締法違反の疑いで逮捕し、発表した。「金を持っていると見せびらかすためにコピーした」と話し、容疑を認めているという。 福島署によると、男は3月上旬ごろ、自宅で本物の1万円札を裏表ともカラーコピーして、模造紙幣18枚を作った疑いがある。 24日深夜に福島市内のコンビニで泥酔していた男を署が保護した。署の保護室に入れる前に署員が所持品を確かめた際に、セカンドバッグに入った1万円札18枚を発見。数えようとしたところ、すかしが入っておらず、偽の紙幣だと気づいたという。 男の自宅からはコピー機と裁断機が押収された。男はコピーした紙幣を「使っていない」と話しており、今のところ警察に被害届は寄せられていないという。(茶井祐輝)