(上)津波の被害に遭った石川県能登町。沿岸部の白丸地区では、凄惨(せいさん)な光景が広がっていた=5日午後1時35分ごろ (国井貴宏撮影)(下)津波が押し寄せ、がれきや車が散乱したままの道路=5日午後1時半ごろ、石川県能登町(安達加琳撮影) 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登町に5日、福島民友新聞社の記者が入った。最大震度6弱を観測した地震と津波で被災した同町沿岸部を取材した。 沿岸部の白丸地区では住宅や車両などが津波で流され、発災から4日が経過してもがれきはほぼ手付かずの状態だ。寒さと強い風が吹く過酷な状況の中、住宅の片付けに当たる被災者の姿があった。(報道部・国井貴宏、若松支社・安達加琳) 必死に高台へ「怖かった」 現地に入った5日昼過ぎ。強い風の音が響く中、ぽつりぽつりと手作業で自宅の片付けをする住民の姿があった。さらに沿岸方面に進むと、津波で流れ着いた漂着物や、がれきが行く