ドミノ理論のイメージ ドミノ理論(ドミノりろん、英語: Domino theory)とは、「ある一国が共産主義化すればドミノ倒しのように隣接する国々も共産主義化する」という、冷戦時代のアメリカ合衆国における外交指導者が唱えた理論である[1][2]。実際に起こった現象についてはドミノ現象と呼ぶ。 転じて、一度ある事件が起これば、次々と連鎖的にある事件が起こるとする理論全般を指すこともある。 発端[編集] 「ドミノ理論」は、1954年に、アメリカでドワイト・D・アイゼンハワーとジョン・フォスター・ダレスによって主張された考え方に端を発する(その語自体を当時の彼らが用いたのではなく、思想に対する後世の呼称)。ドミノ理論は、冷戦時代のアメリカ合衆国の外交政策決定に関わる人々の間で、支配的な考え方であった[注釈 1]。アメリカ軍によるベトナム戦争への介入の正当化にも、この理論が用いられた[4] 。